【フラジャイル漫画・ドラマ】 私が働いてる病院の病理医と比較してみた

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出典:http://www.fujitv.co.jp/FG/index.html

どうも!いっくんです!(@ikkun_blog

私は「臨床検査技師」として病院で働いています。

 

ドラマにもなった「フラジャイル」って面白いですよね!

病理医が主人公で漫画が原作のやつです。

 

今回は「うちの病院の病理医」と「フラジャイルの世界」を比較してみますよ。

ドラマと現実でどれだけ違うか見ていきましょう!

 

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病理医と臨床医が「言い争う」だと!?

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出典:http://yorozu-do.com/fragile/

フラジャイルは、総合病院の病理部が舞台のドラマですけど・・・

 

主人公で病理医の「岸」は、外科の医師達としょっちゅうもめてますね笑

病名を診断する時に「俺の見立ての方が正しいんだ!」的な感じでね。

 

ドラマの中では「病理医と臨床医はいつも言い争ってる」みたいに描かれてますけど・・・

これがすっごい違和感なんですよね。

いっくん
現場では病理医の診断にたてつく医者なんて見たことないです笑

まあ外科の医師の中には「あの病理医の診断はホントかどうか怪しい・・・」って、うっすら不信感を抱いている人もいますけど。

それでも論争になるような事はないですからね!

 

病理医の診断はホントに「絶対」なのか?!

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出典:http://kagomc.jp/medical/section/rinsyokensa/

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病理の診断は絶対なのか?

フラジャイルでは「どんな症例でも100%の診断」ってアピールしまくってますけど・・・

 

みなさんもお分かりの通り、実際にはそんなのあり得ないのでね笑

100%に近付けようと努力はしてますけど。

 

でも疾患名を決める時の、一番の決め手が「病理医の診断」になるのは事実ですよ!

 

そもそも外科の医師が「この腫瘍って何だろ?よく分かんないから病理に出そう」って感じで依頼してくるワケなので!

病理の診断で、患者さんの疾患名が確定されるのは普通の流れなんですよ。

いっくん
そもそも内科や外科医が分からないから、検査依頼が出てるし

病理医の診断を知った時の、医師のリアクションを見てても・・・

「診断名は○○なんですね。分かりました!」って感じで素直に受け入れてます笑

 

見立ての食い違いがあったら?

ここで例えば、フラジャイルみたいに「臨床医と病理医で見立てが違った場合」があったとしますよね?

 

そんな時でも臨床医は・・・

「あれ?思ってたのと違うな。でも病理医が言うんだから、そうなんだろうな」って納得する訳ですよ笑

 

よっぽど明らかなミスがない限りは、臨床医は病理医の診断を信じます。

そして「患者の投薬や外科手術」を行っていくわけですね。

 

だからこそ「病理診断は重要」なんですよ!

 

「病理」がそこまで信頼される理由は?!

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証拠が目で見えるから信頼性が高い!

そもそも、どうして「病理診断」は信頼されるのか・・・?!

 

例えば「血液検査」や「CT検査」などでは「異常がある」事には気付けますけど。

その異常が何なのかまでは、ぼんやりとしか掴めませんよね?

 

病理診断の場合は「病理医が顕微鏡で見て」判断するのでね。

いっくん
ちゃんと「実体」を見て判断してるので、何よりもの証拠になるんです!

さらに判断がビミョーな時でも、色んな検査をして診断の精度を高めますしね。

それを臨床医も分かってるから、結果を聞いた時に「ああそうなんですね」って認めるワケです!

 

病理検査の技術が進んでる!

フラジャイルの「森井」という臨床検査技師の働きぶりをイメージして下さい。

 

病理検査そのものの進歩はもちろん・・・

検査に関わってる検査技師の技術が進歩してる事も、信頼に大きく影響してますよ!

 

病理では「細胞や組織」を染色しますけど、その方法には新しい技術がどんどん取り入れられてるし。

今では病理検査でも遺伝子検査が頻繁に利用されますしね。

 

検査の技術もレベルが上がって「100%の診断」に近付けようとしてるワケです!

 

ちなみにフラジャイルでは、技師1人で仕事を全部回してましたけどあれは不可能ですよ笑

いっくん
あの内容なら、最低でも検査技師「4人」は必要だって・・・ 

たった「1度のミス」で一気に信頼を失う?

ミスは起こり得る!

「病理でのミス」ってかなり怖いです。

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フラジャイルでも「患者の取り違い」をした話があったと思います・・・!

 

もしミスをして「患者の取り違い」が起こるともう大変です!

患者さんへの実害が発生するし、病院内での病理への信頼は一気に無くなります。

 

でも正直に言って、これは現実でも全然起こり得る話です。

人が「手作業」でやってるものなのでね・・・

 

同じ作業を「何百回、何千回」と反復してたらミスが起こるのは否定できないところです。

いっくん
ミスはダメだって分かってるけど・・・絶対ミスるのが人間!

例えば「患者取り違い」があったとして・・・

健康な人が「肺癌」だと診断されて、その健康な人をオペしたらもう大変です!

ニュースで取り上げられるレベルですね。

 

失敗すると信頼がゼロになる

基本的には「病理の診断」は他の医者から信頼されて成り立ってるのでね・・・

たった「1度のミス」で一気に信頼を失います。

 

そして被害を受けた事がある臨床医はこう思います。

「この病理医の診断、ホントに大丈夫か?」

「前に1度間違えられた事あるし・・・信頼できない!」

もちろんその噂は他の先生にも伝播していって・・・

1回疑われるようになると、色々と「確認の問い合わせ」が増えたりします笑

 

たった1度のミスが、その後の「病理診断の信頼性」にまで影響するワケです。

 

病理医には「変わり者」が多いのか?

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変な人は確かに多い笑

岸の評判として「強烈な変人だが、極めて優秀」って言われてますよね。

 

けどこれって病理医の先生方みんなに当てはまる気がしますね笑

寡黙でひたすら仕事をこなしていくけど、かなり独特で変わり者の人が多いです。

いっくん
病理の先生はホントに変わってる人ばかり笑

コミュニケーションを全く取ろうとしない無口な先生や・・・

職人気質な先生まで色々います。

 

仕事がとにかく特殊!

なにより、病理は「体育会系の外科」や「患者に寄り添う内科」とは一線を画す部署ですからね!

 

「患者と接する機会がほぼない」

「1日中顕微鏡を眺めている」

「遺体解剖や臓器の切出しをしなきゃいけない」

こんな特殊な環境だって分かった上で病理を選択するって事は・・・

やっぱり独特な気質の人が集まってくるんですよね。

 

なんといっても過酷な「遺体解剖」の仕事がある時点で、普通の人は敬遠するところだと思います。

 

病理医の「見た目」は医者っぽくない?!

フラジャイルでは岸は医者っぽくないスーツ姿で描かれていますよね!

服装は自由で他の医者とは全然違う雰囲気、果たして現場はどうなのか・・・?!

 

これに関してはリアルでもそうです笑 

病理は極論として、患者と接しない部署なので「スーツどころか普段着でOK」ですからね。

いっくん
あれ?先生それパジャマですか・・・? 
って感じだったりして笑

「解剖や臓器の切り出し」を行う時だけはさすがに着替えますけどね。

顕微鏡をずっと見ているだけの時は、白衣なんて着ずに普段着で働いてますからね!

 

病理医は「転職先」には困らないのか?!

病理医の転職は余裕!

フラジャイルでは「病理医は引く手あまただから、再就職先はいくらでもある!」っていう描写がありますよね。

 

これも現実でもその通りです。っていうのも病理医は数が非常に少ないですからね。

 

うちの病院でも「病理医の求人募集」をかけても人は集まりません!

だからお爺ちゃん先生が「引退したいのに、後釜が見つからない・・・!」って、引退できずにヒイヒイ働いてます笑

 

そんな状況なので、転職しようと思えば余裕で出来ます。

 

何で病理医は少ないの?

ちなみに病理医の数が少ない理由には、こんな背景があると思います・・・

 

・最終診断を請け負う「責任の重圧」

・仕事内容の特殊性(臓器の切出し、遺体解剖含めて)

・世間からの認知度が低くて、医師なのにチヤホヤされない低評価

・患者への医療行為は全くしないので、医師なのに治療行為に直接関わらない

 

働く立場としては「ネガティブな要素」が多い感じがします。

若手医師が専攻を決める時に・・・

「病理に進みたい!」ってならないのは容易にイメージできますよね笑

 

けど病理医のなり手が少ないのは、医療業界においては大変な事態ですよ。

今はどこの病院でもベテランが頑張って働いて、なんとか病理を回せてる感じですけど。

 

若手が育たなければ、そのスタイルにも限界が来ますからね!

 

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いっくんのまとめ

今回は「フラジャイル」と現場の病理医を比較してみました!

 

ドラマとリアルで大きく違うのは「診断内容を言い争うとこ」ですね。

現場ではあんな醜い争いは起きませんよ笑

 

これまでは「病理」っていう単語すら、普通の人は見聞きしなかったはずなので・・・

それがフラジャイルのおかげで知られるようになったのは事実!

 

この流れでもっと「病理部」の努力や活躍が認められればいいなと思います。

病理がもっと社会から認められれば・・・

「病理医」へのなり手も増えるかもしれませんしね!




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