男性不妊症の(MD)TESEの手術とは?痛みや費用についても!

どうも!いっくんです!(@ikkun_blog

 

私は不妊治療のクリニックで勤めていました。

不妊治療の中には「TESE」という手術があります!

 

これは無精子症の場合に関わってくる治療なんですけど・・・

イメージしにくいと思うので、どんなものか簡単にまとめました!

 

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TESEってどんな手術なの?

無精子症の人が受ける手術!

不妊治療のクリニックに行った男性が・・・

精液検査の結果、無精子症だと確定したケースでやるのがTESEという手術です。

 

TESEは精巣内精子回収術といって、文字の通り精巣の中にある精子を取り出す手術です!

ちょっとイメージが湧かないと思うので説明していきますね。

 

どうやって精巣から精子を取り出すの?痛みは?

精子は精巣の中の「精細管」っていう組織で作られてるのでね!

 

無精子症の人は精液中に精子が出てこないので・・・

精子のおおもとである、この精細管からダイレクトに採取しようって話です。

 

もちろん手術なのでしっかり麻酔はやりますよ!

ちなみにこの手術は入院、日帰りどっちでもできますよ。

 

入院の場合は全身麻酔での手術になりますし。

日帰り手術では局所麻酔なので、最期までずーっと意識のある状態で進んでいきます!

 

いずれにしても痛みは麻酔薬でコントロールはしてくれますよ。

局所麻酔の時は、薬を入れる時の針を刺す痛みは絶対に感じます。

 

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TESEの手術の流れは?

ピンセットで精細管を取り出す?

TESEの手術では、電気メスを使って陰嚢と精巣を包む膜を切り開いていって・・・

まず精巣の組織(精細管)が見える状態にしていきます。

 

精細管はやわらかい組織なので、引っ張ると簡単にちぎれるのでね。

精巣組織の一部をピンセットでつまんで取り出していきますよ!

 

あとは採取した精細管から精子を探し出すことになりますよ。

実際に精子を探すのは検査技師の役目で、顕微鏡で精子がいるか探します!

 

組織を取った後は、精巣を包む膜を縫合していって元通りにします。

 

培養液が入った容器に精細管を採取!

精細管は一気にごっそり採取はしませんよ。

精巣が大きければある程度の量を採取できますけど・・・

 

もともと精巣が小さい場合には、精巣組織そのものが無くなっちゃうのでね!

だから基本は狙いを定めて、ピンポイントで採取する感じです。

 

精子がいそうな狙い所があって・・・

「より太い精細管の方が、精子が検出されやすい」っていうのが一般常識です。

 

観察してる中で出来るだけ太いところを選んで、ピックアップしていきます。

とれた精細管は大体①~⑩番までのシャーレに分けていきますよ。

 

検査技師が顕微鏡で精子がいるかどうかチェック!

そして精細管の①~⑩までを、検査技師が調べていきます!

それぞれの容器に入った精細管を、顕微鏡でみていくワケです。

 

ちなみに採取した「①、③、⑤、⑦、⑨」しか精子が見つからなかったとして・・・。

 

「①、⑤、⑨」は精子がたくさんいて。「③、⑦」はごく少数しかいなかったとします。

TESEでは、最終的に精子が見つかれば組織はすべて「凍結保存」するんですけど。

 

もし複数の本数に分割して分けたい時には・・・

少ないのと多いのを混ぜる事で、精子数がどれも均一になるようにします

 

必要なだけ精細管が取れたら、縫合していきます!

精細管を取り終えたら、まずは精細管を包んでいた「白膜」を縫合していきますよ!

ここで使う糸は時間をかけて体内で吸収されるので心配いりません。

 

それから陰嚢を縫合していけば、手術は終了です。

ここで使う糸は後日「抜糸」しにきてもらいますよ!

 

費用について!

不妊症の治療って、とにかくお金がかかります。

これは女性に限らず男性でもまったく同じ事が言えますね!

 

保険適応での手術かどうかでも、実費は全然変わってきますしね。

通常のTESEの手術だけでも少なくとも20万円以上はかかるところが多いですね。

これがMD-TESEになると、30万以上はかかってきます!

 

さらに精子の凍結にもお金がかかるので・・・さらに10万前後は少なくともかかると思った方がいいですね。

トータルで50万円いかないところもあれば、それを超えるとこもあってピンキリです!

 

クリニックのHPを見れば治療費用って必ず書いてあるので、参考にしてみてください!

 

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TESEの手術は、2つのパターンがある

TESEには、大きく分けて2種類のパターンがありますよ。

通常の「TESE」と、顕微鏡を使った「MD-TESE」です。

 

①精子の通り道に異常がある場合は「TESE」をします!

精子の通り道に異常がある場合っていうのは・・・

・精巣から精子が運ばれる管である「精管」が詰まってるケース。

・精管から先の通り道である「精嚢」が無いケース。

こういったケースでは、精巣ではしっかり精子が作られているのに・・・

射精して体外に送り出すまでの通り道がダメになってるってことです。

 

「閉塞性無精子症」って言われるもので。

いっくん
TESEをすれば、ほぼ100%精子が回収できます!

 

②造精機能が極度に低下してる場合は「MD-TESE」をします!

精子の通り道にはまったく問題ない場合の無精子症もあって・・・

これは「非閉塞性の無精子症」と呼ばれていますよ!

 

つまりは、精子を造る機能そのものが極端に低下しているケースですね。

手術をして精巣組織を取り出しても、その中に多少でも精子がいるケースは50%ほどです。

 

残りの50%は、TESEを行っても精子が認められずに終わるということですね。

普通のTESEでは精巣を切り開いたあと、医師が目で見て精細管の太そうなところを探していきますけど・・・

 

非閉塞性の無精子症の場合は、組織が細くなってしまってるのでね。

肉眼じゃ違いが分からないレベルです。

 

細い中でもより太い精細管を探すために、手術用の顕微鏡を使います!

それがMD-TESEと言われるものです。

 

途中までの手順はTESEとまったく一緒だけど、探す時に顕微鏡を使ってより長い時間をかけるってのが違いですね。

 

後日、凍結精子を受け取りに来る!

患者さんが凍結精子を使う事になったとしても、郵送ができないんですよ笑

 

これをどうやって運ぶかというと・・・

重さ10kgの「精子の入った液体窒素入りタンク」を、患者さん本人に持ってってもらいます!

 

タンクに精子が入ってる時はもしもの事があるといけないので、厳重に対応してもらいます。

基本的に移動は車を使ってもらうのを勧めていますよ。

 

タンクは中身を取り出した後は、郵便で返却するのは大丈夫です!

 

ここからは元スタッフの立場で、男性不妊について知りたいみなさんにおすすめを紹介しますね。

 

とにかく早く子供が欲しい方へ!

【男を維持する精子力(おすすめ本)】

これは男性不妊治療を考えてる人は必ず読んだ方がいいやつです!

精子を作る機能や精子の働きを向上させるために、しちゃダメなこと、すべきことが書かれてます。

 

患者さんの中にはけっこー間違った情報を信じてる人も多いので、これをしっかり読んで勉強すると良いですよ!

ちなみに著者の岡田先生は泌尿器科の医師で、男性不妊の権威です。

 

 【男性不妊症(おすすめ本)

こちらは読みやすい新書タイプの本で、男性不妊について分かりやすくまとめられてます。

 

男性不妊を取り巻く現状や、最新の治療まで満遍なく網羅してあるのでね!

かなり参考になるので合わせて読むのをおすすめします。

 

著者の石川先生は、関西で手広く活躍されてる男性不妊の名医です!

いっくんのまとめ

今回は、TESEの手術についてでした!

 

無精子症と診断されたとして・・・

かなりのショックを受けると思います。

 

さらに医師から勧められる「TESEの手術」も、閉塞性の無精子症ならほぼ100%精子は取れますけど。

非閉塞性の場合だと、とれない可能性もある。

 

精子がいるって言い切れないのに患者さんに勧めるのも、心苦しくはあります。

でも精子が発見できれば次に進んでいけるので・・・頑張ってもらいたいと思います!

男性不妊治療(薬や手術)やEDについて!【まとめ】

2018.03.25