輸血検査の担当になった臨床検査技師へ。仕事内容を簡単に説明します!

どうも!いっくんです!(@ikkun_blog

 

私は病院で働く臨床検査技師です。

総合病院で働いていて、これまでに色んな検査をローテーションしました!

 

今回は、わたしが輸血検査に配属されてから経験した事を書いていきます。

1つの参考として見てみてください。

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総合病院で輸血検査を担当していた。

私は総合病院で働く臨床検査技師で、かつて「輸血検査」を担当していました。

 

輸血が必要となるケースって「貧血」や「大量出血」などですね。

全血輸血の目的を簡単に言えば・・・

酸素供給のための赤血球を補充したいワケです。

 

急性期病院ではルーチンで輸血検査は必ずあります!

慢性期でも、病床数や病院の方針によっては輸血をやってますしね。

いっくん
しかし輸血検査に苦手意識を持ってる検査技師ってけっこー多い!

病院によって備わってる設備も違うので、今回はあくまで私が勤める病院のケースで説明しますね。

 

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輸血検査とは?

輸血検査とは?

輸血って「移植手術」と同じような原理で、拒絶反応を起こす可能性があるので。

 

輸血副作用をチェックする、最後の砦が臨床検査技師です。

輸血する前には、必ず血液製剤と患者さん本人の血液が適合するか検査する必要があります!

 

ちなみに、輸血適応の判断には「血算」が決め手です!

現場では輸血が出そうな患者さんがいた場合、血液検査の担当者が一声かけてくれるパターンが多いですね。

いっくん
5階病棟の田中さん、Hbが5.0だから輸血出るかも!

まあ輸血が本当に必要かどうか判断するのは医師なので。

血算の結果と、患者さんの状態を合わせて決めていく感じですね。

 

輸血検査の流れ!

輸血検査には「3つのステップ」がありますよ。

①血液型の確認(確認のために時間を分けて2回検査)

②不規則交代スクリーニング

③クロスマッチ(交差適合試験)

溶血性の血液型不適合輸血を起こしたら、患者さんは死んでしまうので・・・

血液型の検査は、必ず時間軸をずらして2回やるのが原則です!

 

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輸血用の血液について!

輸血用の血液は、常にストックしておく

輸血をやってる病院では、輸血製剤の保管庫があるのでね。

いつ輸血が出ても対応できるように、最低限ストックしてある場合が多いです!

 

輸血の依頼が出たら「輸血用の血液製剤」がストックされてるかチェックして・・・

もし足りなければ「赤十字血液センター」に電話して、血液を持ってきてもらいます。

 

輸血では全血製剤以外にも「FFP(新鮮凍結血漿)や自己血、血小板」などもあるので。

それぞれしっかり庫内温度や期限をチェックして管理しますよ!

 

足りない時は赤十字血液センターに発注!

輸血のオーダーは検査システムに入ってくるのでね。

 

患者情報の確認、血液製剤の在庫のチェックなどをして・・・

検査室に在庫がなければそこから赤十字血液センターに発注します!

 

赤十字に発注するには、フォーマットの紙に必要事項を記載してFAX送信すればOKです。

 

急ぎや確認したいことがあれば電話でも受け付けてはくれますけど・・・

いっくん
「言った言わない」にならないように、証拠として必ずFAXします!

緊急性が高い輸血の場合は、医師からダイレクトに連絡が来るので。

その場合は、赤十字に至急で製剤を持ってきてもらうようにお願いします!

 

血液センターのスタッフが来たら、製剤を読みあわせて入庫します!

製剤のセグメントは検査用と、保管用(冷蔵)で取り分けますよ。

 

輸血検査の流れ!

血液型検査

手技的には超簡単!

血液型の検査って、手技としてはめっちゃ簡単ですよ。

 

用手法でやる「試験管法」と、機械での測定法があります!

オートビューでの自動検査は、機械にセットすれば結果が出てくるので超簡単です。

 

試験管法の場合・・・!

まずは血液型検査用に「全血」と「血清」、ガラス試験管を5本用意しておく。

検査するのに「3~5%の血球浮遊液」が欲しいので、これを作っていく!

 

施設ごとに作り方はマニュアル化されてるはず。

まあ生食に全血を少量入れるだけなので簡単です笑

 

抗血清試薬と血球浮遊液、血球試薬と患者血清をそれぞれ混和して・・・

遠心機で1500rpm10秒で回して、照明のあるところで凝集の有無を判定すればOK!

 

不規則抗体スクリーニング!

不規則抗体の検査とは?

輸血対象の患者さんには、不規則抗体スクリーニングの検査をします。

 

コレは第三者の血液を、体内に入れてもいいかどうかのチェックのためにやる検査ですよ!

血液型って実はABOだけじゃなくて、もっとたくさんあるんですよね。

 

ABO以外の血液型が適合してたとしても、患者血清中に不規則抗体があって血液製剤と反応してしまった場合・・・

いっくん
最悪のケース死に至る可能性もあるのでね。

そうならないように、メジャーどころの不規則交代を一気に調べます!

 

どうやって検査するのか?

検査には、必ず分離剤無しの血清を使いますよ。

 

今の職場では機械で検査するので、めっちゃ簡単ですけど。

以前勤めた病院では用手法で、カラムを使って検査してましたよ!

 

まずはカラムに「OAESを40μl、血球試薬10μl、患者血清40μl」を入れていって。

それを恒温機で15分加温して、遠心してから凝集の有無を見てました!

 

検査で不規則抗体が出てしまった場合が・・・その抗体が何かを特定していきます!

不規則抗体があっても、すべてが輸血不可になるワケじゃないしね。

 

抗体ごとに副作用の程度を確認したうえで、医師に報告します!

ちなみに不規則抗体に使う血清は、凍結保存が定められてますよ。

 

クロスマッチ(交差適合試験)

クロスマッチでは、製剤血液と患者血清中の抗体が反応しないか確認していきます!

 

患者さんの「血型・使用目的・体重」を確認して・・・

血液製剤を使った場合に、どれぐらいHbが上昇するか予測を立てておきます。

 

製剤のセグメントに含まれている血球は、まず最初に洗浄します。

そして血球浮遊液を作って、クロスマッチの検査スタートです!

 

先ほどの不規則抗体検査と同じような流れで、血球浮遊液と患者血清を使って検査をしていって・・・

凝集の有無をチェックします!

凝集(-)であれば、適合血として扱います。

 

輸血システムで必要な事項をすべて入力したら、患者情報のラベルを印刷して・・・

適合した証明として製剤本体の裏側に貼ります。

 

輸血の準備が出来たことを看護師に連絡して、検査室まで取りに来てもらいます。

看護師が来たら「氏名や血型、製剤名や製剤番号」を読み合わせてから出庫しますよ!

 

輸血検査担当になってからありがちなこと

赤十字に緊急で発注するのが申し訳なく感じる

仕方のないことではあるんだけど・・・

わたしは緊急で血液製剤を発注するのに気が引けました。

 

「普通に発注」「サイレンなしの至急」「サイレンありの至急」っていう3パターンがあって・・・

サイレンなしの至急までは別にそんなじゃないんですけど。

いっくん
「サイレンあり至急」を頻発すると、赤十字のスタッフがイヤがるんですよね!

でも緊急オペで出血の時とかは、絶対に必要なので頼みますけど。

 

サイレンありの時は謎の背徳感に包まれます笑

サイレンを鳴らしながら全速で来てくれた赤十字スタッフには、ちゃんとお礼を言いましょう!

 

血型の結果入力をミスらないように!

血型の検査において、自動測定器を使うときは特に心配はありませんけど。

 

手作業で検査をする場合には、結果を検査端末に入力する時にミスらないように!

まあ基本はバーコード認証なのでね・・・

患者さんを入れ間違えるってことはないでしょうけど。

 

マニュアルで結果を選択するときに、オモテとウラの結果入力を間違えないようにしましょう!

ダブルチェックが原則だから、ミスっても必ずもう1人がツッコんでくれますけどね。

 

他の技師に確認してもらう時に「あれ?」ってなりますから笑

1回ミスったら、身内だとしても信頼は失われるはず。

 

私は以前勤めていた病院で、新人の頃にやっちゃいました笑

十分注意してやっていきましょうね!

 

大量輸血は恐怖でしかない・・・!

ごくたまにですけど・・・

手術に伴う大量出血で、けっこー多めに輸血が出ることがありますよ。

 

循環器や脳外科、産婦人科でも10単位ぐらいでオーダーされることがあります。

最初はかなりビビりますよ笑

 

前もってスクリーニングを終わらせてる患者さんだったらいいんですけど・・・

未検査の人だと、不規則抗体とか持ってる可能性もあるし。

いっくん
不規則交代が出ないことを祈るばかりです笑

輸血の払い出しって最初はビビる。

最初の頃って、輸血製剤の払い出しってけっこードキドキなんですよね。

 

ちゃんと輸血対象の患者さんと、検査済の製剤が一致してるかの「照合」があるので。

輸血患者さんの氏名や製剤番号を、看護師とダブルチェックしますよ!

 

払い出す時はバーコードによる認証システムも使ってて、まあ間違えるはずはないんですけど。

「万が一にも間違えたら、患者さんが死ぬ」っていう恐怖は付きまといます。

 

でも過剰にビビるのは最初の1か月ぐらいで・・・笑

すぐに慣れて、看護師との読み合わせもめっちゃ早くなります!

 

ストックを使ったのに発注を忘れる!

それぞれの施設では全血製剤のストックが置かれてます。

 

「A型は2単位、B型は2単位、O型は4単位、AB型は0」って感じでね。

使ったら発注しておかないと、いざ緊急輸血になった時にとりあえずの輸血がないって事態になります。

 

だけど人によっては、バタバタしてる時に発注し忘れて後で困ることになったりします笑

必ず忘れないように注意しましょうね!

 

いっくんのまとめ

今回は、輸血検査に配属されてから体験しそうな話をまとめました。

 

急性期病院では、輸血検査は必ずあります!

 

輸血は用手法で検査しようが、機械で検査しようが・・・

不規則陽性になってからの判断や流れは同じです!

 

見逃しがあったら患者さんの命に関わるのでね、しっかり習得しておきましょう。

あくまで1つの参考例として、読んでもらえればと思います!

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2017.05.05