「生化学・免疫」の担当になった臨床検査技師へ。仕事内容を簡単に説明します!

どうも!いっくんです!(@ikkun_blog

 

私は病院で働く臨床検査技師です。

総合病院で働いていて、これまでに色んな検査をローテーションしました!

 

今回は「生化学・免疫」検査に配属されてから経験した事を書いていきます。

1つの参考として見てみてください。

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総合病院で生化学・免疫の検査を担当していた。

私は総合病院で働く臨床検査技師です!

かつて生化学・免疫検査を担当していたことがあります。

 

臨床検査において生化学ってホントに大事。

個人的には「臨床検査技師のイメージ=生化学検査」だと思ってます!

 

病院によって備わってる設備や、ルーチンで行う仕事内容は違うのでね。

私が勤める病院のケースで、説明していきます!

 

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生化学・免疫検査とは?

生化学検査とは?

生化学検査は、一般的に言われてる血液検査のことです。

 

肝臓(AST,ALT,γ‐GTPなど)や腎臓(CRE,UNなど)の機能を調べたり・・・

脂質(TG,LDLなど)や血糖(GLU)などの項目を調べる血液検査です!

 

ちなみに血球数を調べるのは「血算」といって、これとはまた別物です。

いっくん
臨床検査の中でも、生化学と血算は中心的な存在なので。

だいたいセットでオーダーされるし。救急外来ではこの2つがあれば最低限の診断はできますからね。

 

当直業務でも必ず必要になってくる検査なので。

臨床検査技師としてやっていく上で、生化学は避けては通れない検査です!

 

生化学は必須なスキル!

病院の中では、けっこー大型の生化学測定器を扱って検査をしてます!

 

生化学検査をするためには・・・

血液検体を10分間遠心分離して、血清を使って測定器にかけていきますよ。

 

採血管(スピッツ)が運ばれてくるので、それを自動測定器に流して検査していきます!

特に問題がなければそのまま結果を送ります。

 

検査の一連の流れを管理しつつ結果を確定していくのが仕事です。

いっくん
異常値が出れば「フラグ」を確認して、それぞれ処理して再検していきます!

ちなみにうちは自動分注機と生化学の測定器が連結してるので・・・

遠心後の検体を分注機にセットすればそのまま測定に入ります。

 

測定の流れに関しては、ぶっちゃけ単純作業です笑

生化学はとりわけ精度管理がシビアなので、手技より管理業務が大変になってきます!

 

免疫検査とは?

免疫検査では、感染症の有無だったり、内分泌や腫瘍マーカーを検査します。

 

ザックリ項目を挙げると・・・

感染症「HBV,HCV,HIV,TPHA・・・」

内分泌「TSH,FT3,FT4・・・」

腫瘍マーカー「CEA・PSA・CA19-9」などなど

生化学と同じように、こっちも血清を使った検査になるのでね。

生化学と同じ動線に検査機器があるし、うちでは兼任するスタイルです!

 

注意すべきは「偽陽性」ですね!

項目1つ1つがパンチのある検査になるので、誤った結果を送ると大変なことになります。

 

いっくん
間違えて健康な人を「C型肝炎(+)」とかにしたら、ヤバいことになるでしょ?

つまりはそういうこと笑

異常値があったら電子カルテで病歴などもチェックして、しっかり再検査ないし結果の確定をしていきます!

 

生化学・免疫検査担当になって経験すること!

試薬の補充を誤って、検査中に試薬がなくなる笑

生化学や免疫検査に関して、試薬の補充はかなり大事な仕事です。

 

試薬をしっかり管理してないと測定値に誤差も起こりうるし。

ガンガン検査が出てる日中に・・・

「あ、TP(総蛋白)試薬なくなっちゃいました。」ってなったら、すべての流れがストップします!

 

試薬の補充を完了するまで検査はできなくなって、余裕で20分ぐらいのロスが生まれますからね。

 

それでも検体はお構いなしに次から次へと到着します!

そして追い打ちをかけるように「いつ結果が出る?!」って、各部署から問い合わせの電話が・・・笑

 

想像して分かる通り、けっこーヤバい事態になります。

結果を待っている「医師、看護師、患者さん」がいるワケですからね。

 

「試薬は多めにセットすべき」だと学ぶ・・・笑

大事な時に検査ができないと、ホントに最悪だからね笑

 

上司から「試薬の劣化を考えて最低限の量にしろ」って言われることもありますけど・・・

メインどころの検査項目は、試薬は多めに入れておくのがベストですよ!

 

よく出る検査項目に関しては、基本的に試薬ボトルを2本体制でセットしておきましょう。

1つ目の試薬ボトルが空になったら・・・もう一方の試薬に自動で切り替わって、滞りなく検査できるようにね。

いっくん
交換頻度の低い試薬ほど、空にするケースがあるので注意しましょう!

みんな一度はやらかすのでね笑

 

フィブリンに気付かずに測定しちゃう。

生化学と免疫&内分泌の両方に関わってきますけど・・・

 

慣れないうちにやるのが「フィブリンが固まった状態で測定する」ってことです。

フィブリンがサンプラーの先端に詰まると、規定量の血清が吸い上げられなくなるのでね。

 

「つまり」としてエラーが出ればいいけど・・・

エラーが出ずに検査が進むと、本来の値とかけ離れた結果が出てきちゃうのでね!

 

例えば、ASTの値がホントは30のところが、5とかになる可能性もある!

微量なフィブリン塊は気付きにくかったりするので、測定前に十分チェックしましょうね。

 

フィブリンがやたらしつこい検体がある!

フィブリンが出た時って、除去してから再遠心するのが基本です。

 

私は「フィブリン棒」を使って除去します!

再遠心した後はもう一度、フィブリンが出てないかよくチェックします。

 

それでフィブリンが除去されてれば検査に入れるんですけど・・・

中には1度の遠心だけじゃフィブリンが除去しきれない場合があります!

 

抗凝固薬を飲んでる患者さんの血液とかがこのパターンです。

透析中の患者さんは、鬼のようにフィブリンが出るので「再再再遠心」になるのも珍しくないです笑

 

生化学で「電解質」測定用の電極がやられた・・・!

電解質の電極交換って、慣れればササッと交換できるけど。

 

最初の頃はけっこー不安になりながら、マニュアル片手に交換する感じです笑

ちなみに「電解質がおかしい・・・!」って気付くのは、だいたいコントロール測定の結果を見た時!

 

実際には電極は少しずつヘタっていくモノなのでね。

数値で把握するよりも前に、スロープの値とかでもダメになりそうな兆候は分かります!

 

再検査の確定をやり忘れる笑

生化学や免疫の測定器って、検査にかかる所用時間って画面に表示されるのでね。

 

基本は検査終了のタイミングは事前に分かってるんだけど。

大量の検体を同時に処理して確定していく中において・・・

 

気付いたら再検査の結果がとっくに出てて、確定するのが遅れがち。

看護師から「○○さんの結果まだですか?!」って問い合わせがあって気付く場合も笑

 

医師から検査追加の連絡。追加する項目を間違える!

生化学をやってると、医師から「検査項目の追加」を依頼されることがあります!

 

その患者さんに対して確認したいことがあるから、追加で検査を出すワケです。

 

基本の流れとしては、検査が終了した患者さんに対して・・・

「残血清でこの検査って追加できる?」って聞かれます。

 

確認をした上でOKだと答えれば、医師は電子カルテ上でオーダーの追加をしてくれます。

 

そのあとに検査技師がやるべきことがあって・・・・

検査システム上に2つ存在する「検査オーダー」を、1本化していきます!

 

どうしてかというと、結果が2つに分割されてるより1つにまとまってた方が評価しやすいので!

検査システムで項目をいじる時に、処理をミスって違う項目を選択したり、必要な項目を消したりする可能性があります。

 

人が手作業でやることって、必ずミスが起こり得るので気を付けましょう笑

 

溶血の判断に迷ってミスる!

最初の頃って「溶血」の扱いがよく分からなかったりするんですよね。

コレは施設によっても考え方が違ったりするんで、一概には言えないところです。

 

弱溶血なら医師に確認もせず、コメントだけ入れて検査する施設もあるし・・・

わずかでも溶血してれば、積極的に取り直しを勧める施設もある。

 

「溶血の影響がある検査項目かどうか?」ってところは、もちろんチェックしますよ!

検査項目に「カリウム」があれば取り直しすべきだしね。

 

それ以外の項目は、こだわればキリがないって感じかな笑

取り直しをするかどうかの判断は、医師の判断(緊急性とか患者の状態)に委ねられます!

 

判断に迷うのは当然なので、その都度確認しましょう!

間違っても「取り直しを頼むのも気が引けるから、このままやっちゃおう!」ってのはやめましょうね。

 

検査コメントを入れ忘れる

生化学・免疫検査に関しては、特記事項があればコメントを入れますよ!

 

検体そのものの状態であったり、希釈再検したデータならそれも伝えなきゃだしね。

この検査コメントを入れ忘れることがあります笑

 

さっき説明した「溶血」は、絶対にコメントを入れなきゃダメなやつです!

これで「K、LD、ASTなどなど・・・」影響の出る項目があるから、それを踏まえた上で医師に結果をみてもらわないといけないので。

 

だいたいどこの施設も入力用のフォーマットがあるので、その中から選択する感じですね。

 

バーコードの位置がずれてて、読み込めないパターン!

本来であれば機械のバーコードリーダーに向けて、検体のバーコードを合わせてあげなきゃいけない。

 

せっかくラックに検体をセットしたものの。

バーコードの位置がずれちゃってることで、機械が情報を読み込めずに未検査のまま放置ってパターン。

 

これはけっこー恥ずかしいミスです!

「検査が遅れてる?何でだ!」って感じで原因を突き止めた時に・・・

バーコードエラーだった時の後悔と恥ずかしさ笑

 

忙しくてもこういった一手間をおろそかにしないように、注意しましょうね!

 

たまに検体ラベルがあり得ない角度に貼られてたりするので、そういう罠にも注意して笑

そのまま測定機に流したら、貼った人じゃなくて生化学担当者のミスってなりますからね。

 

採血者への恨みを抱きつつ、ちゃんと直しておきましょう!

 

精度管理はこだわるとキリがないことに気付く!

あえて言う必要もないぐらいですが・・・

精度管理は超大事です!

 

生化学に関して、精度管理は朝と午後の最低2回は必ずやってます。

サンプルカップにキャリブレーターとコントロールをセットして流していきますけど・・・

ちょっとした温度の変化で数値は全然変わるのでね。

 

ちゃんとしてる施設ほど、若干業務に支障きたすレベルでこだわります笑

 

精度管理は施設によってピンキリです!

しかしながら施設によっては精度管理ってけっこーマチマチです。

 

作業的にやって結果を記録するだけのところもあれば・・・

かなりこだわって精度管理するところもありますからね!

 

キャリブレーションも施設によって、考え方が変わります・・・!

ちょっとした事でキャリブレーションを取るところもあるし。

一方で「モノサシとなるものを、コロコロ変えるのはおかしい!」って考え方もあるし。

 

基本は電解質(ISE)だけは毎日やって、それ以外はロット番号が変わった時ですね。

ダメな検査室はまったく気にせず、作業的にやって終了です笑

 

いっくんのまとめ

今回は、生化学・免疫検査に配属されてから体験しそうな話をまとめました。

 

多くの検査技師にとって関わりのある検査なので・・・

最低限こなせるようになると、あとが楽になりますよ!

 

まあ施設によって扱ってる検査機器も違うし、システムも違うので一概には言えませんけどね。

あくまで1つの参考例として、読んでもらえればと思います!

臨床検査技師の仕事内容・就職先・給料について!【まとめ】

2017.05.05