
出典:http://nurse-like.com/%E6%8E%A1%E8%A1%80/
どうも!いっくんです!
私は総合病院で勤める臨床検査技師です。
採血業務を担当していた時には、毎日100人前後の患者さんの採血をしてましたよ。
採血の痛みにおびえる患者さんに出会う中で、できるだけ採血の痛みを減らす方法を考えました。
この記事では、採血嫌いな方へ向けて「採血の痛みを減らす・痛くない方法」を説明していきます!
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【今回の目次】
採血が苦手な患者は多い

私は総合病院で臨床検査技師として働いています。
採血室に配属されていた時には、毎日100人前後の採血を担当していましたよ。
現場で働いてみて改めて思いましたが、やっぱりみなさん採血が苦手ですよね。
ここに関しては子供も大人も関係なくて、針を刺されるのは本能的に怖いし痛いですからね・・・!
大人で恥ずかしそうに「いい年して採血苦手なんです・・」って言う方もいますが、全然気にしなくて大丈夫だと思ってます。私だって採血されるの普通に嫌いなので笑
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採血:針を刺す時は痛いのが普通?
私は過去に、患者さんに採血のどこが嫌いかリサーチしたことがあるんですが・・・
結果は「針を刺す時の痛み」が堂々のトップでしたね、まあ最も過ぎる理由ですが。
採血はご存じの通り、皮下に存在する血管めがけて針を刺す行為です。
針は感覚神経が走ってる皮膚を貫くわけで、やはり多少の痛みが伴います。
無痛で出来れば最高なんですが、現状としては難しいですね。
患者さんの中には「痛いのイヤだから、痛くしないでね!」って懇願してくる方もいて、
中には過去受けた採血がめちゃくちゃ痛くてトラウマ化している人もいました。
そういった声を聞いて、できるだけ採血の痛みを減らしてあげたいと思いました!
採血の通常流れを振り返ります

採血の痛みを減らす方法を説明する前に、採血の流れを一度振り返ってみましょう。
その方が採血の負荷を減らす方法がイメージしやすいはず。
あなたは今採血室の待合室にいるとして。いよいよ名前が呼ばれて、採血台の前に座ります。
スタッフ
「それではこちらに腕を出してください、アルコール消毒でかぶれませんか?」
あなた
「はい、大丈夫です」(服をまくって、スタッフの方に腕を差し出す)」
スタッフ
「それでは消毒していきますねー。すみません、チクッとしますよ。
はい、採血終了です!
この後5分間くらいしっかり押さえて止血してくださいねー」
おおまかな流れはどの病院でもこんな感じですね。
いいですか、採血の流れで重要なポイントは腕を出すところですよ!
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採血の痛みを減らす(痛くない)方法とは?

出典:http://iwaiwako.blog121.fc2.com/blog-entry-463.html
採血の痛みは、血管の選択にかかってる
採血スタッフから「腕を出してください」って言われた時、多くの人はなんとなく左か右の腕を出してると思います!
でも実は血管の見えやすさって左右の腕で全然違うんですよ。
さらに言えば、血管の見やすさは日によっても変わってきます。
いつも右腕の血管が浮き出てる人でも・・・体調によっては左腕が見えやすい場合もある!
血管の見やすさにこだわるのは、それが採血の痛みや苦痛に大きく関係するからです。
針はゆっくり刺されるほど痛い
採血において、針はゆっくり刺すほど痛いですからね。
例えば細い血管で採血しようとした場合、スタッフは失敗する可能性を考えて針をゆっくり刺していきます。
でも皮膚はゆっくり刺さされるとより痛みを強く感じるので、、、
痛みを少なくするには迷いなく、速やかに刺す方がいいんですよ。
また細い血管を狙ってうまく血管に到達しなかった場合、皮膚の下で針をグリグリされる事もあります。これはけっこー痛いんですよね。。。
そういった痛みや失敗のリスクを考えても、臨床検査技師や看護師にはより太くて見やすい血管を狙ってもらうのが超大事です。
両腕を見せて採血しやすい腕を選んでもらう

痛みを減らすために出来る最大のポイントについて。
スタッフに両腕を見せて、より採血しやすい血管を選ばせてあげることです!
両方の腕をまくって「とりやすい方の腕で採血してください!」って言えば完璧です。
あとはスタッフが両方の腕を比較して、採血しやすい血管を選んでくれます。
協力的に両腕を見せるだけで「痛み、失敗のリスク、血管を探される時間」が減らせるので、良いこと尽くめですよ!

細い針で採血するよう頼む

出典:http://news.doctor-trust.co.jp/?p=3738
痛みを確実に減らせる裏ワザが1つご紹介します。
採血を始める前に「細い針を使って下さい!」ってスタッフに伝えてみてください。
そうすれば通常の採血で使う針より一段階細い針を使ってくれますよ。
ぶっとい注射針と細い注射針、どっちが痛くないかは容易に想像できますよね・・・?
これで間違いなく痛みは軽減されるはずです!
ちなみに細い針を使うと採血にはいつもより多めに時間がかかります。
針が細いってことは、血液を吸い上げる通り道もいつもより狭くなるから当然のことですけどね。
細い針を使うデメリットが1点あって、細い針を使うことでごく稀に血液が溶血して採血とりなおしになる事があります。
そうなる可能性が少しだけ高くなるってだけなので、基本的には心配しなくて大丈夫です!

今回は、採血の痛みを減らすためのアドバイスでした。
これからは採血する時には、自分から両腕をまくってスタッフに見せてあげてください!
それだけの工夫で苦痛を大きく減らせますよ。
それでも心配な方は「細い針でお願いします」と伝えてみるといいです!
断られることはまずないのでね笑
あと私的には採血が嫌いな人こそ「人間ドック」に行くのをおすすめしてます!