採血して血液検査の結果が出るまで時間がかかる理由とは?

どうも!いっくんです!(@ikkun_blog

私は総合病院で勤める臨床検査技師です。

 

体調不良で病院を受診した時に、採血を受ける機会ってありますよね?

採血が済んでから血液検査の結果が出るまで、けっこー時間がかかります。

 

再診でかかる場合には、当日の採血結果を見てから診察に呼ばれるケースも多いので・・・

採血の結果待ちで、待合室でイライラしてる患者さんも多いです笑

 

この記事では、血液検査に時間がかかる理由を臨床検査技師の目線で説明しますね!

 

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「診察前の血液検査」って時間かかり過ぎ?!

診察前に採血をやるケースは多い!

私は病院で臨床検査技師として働いています!

 

総合病院では、受診した時に「診察前の採血」をやることも多いですよね。

経過観察中の患者さんとか、当日の体調をチェックしてから診察した方がいいので!

 

でも患者さんの中には採血に対して不満を感じる人も多いはずなんですよ。

「診察前の採血って時間かかり過ぎだろ!」

「早く診察終わらせて帰りたいのに、いつまで経っても呼ばれない」

実際にこういった声をよくいただきますよ笑

血液検査には時間がかかる!

血液検査の結果が出るまでには時間がかかります!

 

結果が出ないことには診察はできないので、患者さんは待合室で待たされることになります。

そして患者さんの中には、なかなか診察の順番が呼ばれなくて看護師に確認する人も出てきます!

 

でも看護師からの返答は決まってこんな感じです。

いっくん
まだ検査結果が出ないんですよー、もうちょっと待ってくださいね。

こう言われてイライラした経験のある人もいるかもしれません。

 

ちなみに私は血液検査を担当するスタッフなんですけど・・・

正直言って、血液検査はけっこー時間がかかります。

 

今回は検査技師の立場で、血液検査に時間がかかる理由を簡単に説明しますね!

これを読めばきっと納得できるはずです笑

 

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血液検査は長くて「1時間」かかる?!

検査の種類や項目によって、検査時間は変わる!

採血する時って、色んな種類の採血管を使いますよね?

 

検査の種類や項目」によって検査にかかる時間は変わってきます!

項目ごとにザックリ時間も分けると、こんな感じになりますよ。

 

血算:所要時間3分~」

これは「貧血等」を調べるもので、ほぼ毎回やる検査です!

そっこーで結果が出ますよ。

 

生化学検査:所要時間30分~」

生化学は「糖や脂質、肝機能とか」を調べる検査ですね!

検査項目が少なくても多くても、検査時間は数分ぐらいしか変わりません。

 

感染症&ホルモン:所要時間60分」

一般的な血液検査の中では、これが一番時間かかります!

血液検査の結果は次回診察の時に伝えるってパターンもありますけど・・・

結果を医師が当日中に知りたい場合は、1時間ぐらい待つことになりますよ!

 

ちなみにここに書いたのはあくまで病院内の検査室でやる項目です。

外部の検査センターに外注すると、早くとも2~3日は結果が出るまでにかかりますからね。

 

まず検査前の遠心処理で10分かかる!

採血した得られた血液は、それぞれ対象となる検査機器で検査をしていきます。

 

貧血かどうかチェックする血算の検査なんかは、採取した血液をそのまま機械にかけるだけなんですけど・・・

上に挙げた「生化学」や「感染症・ホルモン」の検査は、血液を遠心機にかける必要があります。

 

上の写真が遠心機で、ここに血液を入れて回していきます。

遠心機は「1分間に3000回転」する機械、これには10分かかります

 

遠心した血液を、検査機器にかけていく!

出典:http://www.pearl-dent.net/

遠心が終わると、このような感じで血液は「上澄みと血球」に分かれます。

上澄み部分の血清を使って検査をするワケです!

 

最初の遠心で10分かかって、生化学検査は結果が出るまで20分ぐらいかかります。

それを合わせると、生化学検査は最低でも30分はかかるワケです。

 

感染症やホルモンの検査の場合は・・・

測定にかかる時間が生化学よりも長いので、トータルで1時間もかかっちゃいます!

 

そして最終的に出てきた検査結果を、検査技師が確認しますよ。

問題がなければ結果が医師の元へ送られます!

 

もし結果に異常があれば再検査に入って、さらに時間がかかります笑

 

「再検査」っていったい何なのか?!

やたらと遅い時は「再検査」をしてる可能性が高い!

採血して1時間はとっくに過ぎてるのに、それでも呼ばれない時ってありますよね?

 

時間がかかり過ぎる時には再検査をしてる可能性が高いですよ!

そんな時に看護師に確認するとこう言われるはずです。

いっくん
今再検査してるから、もう少し待ってください!

では再検査とはいったい何なのか、簡単に説明していきますね。

 

再検査はどうしてやるのか?!

それでは再検査はどういう時にやるのか・・・?

検査結果がホントに正しいかどうか疑わしい時に、確認のために行われます!

「初回の検査で、結果が異常な値だった」

「前回の検査と比べると、値が全然変わっていた」

そういったケースですね!

 

「再検をしたところで結果は同じでしょ?」って思うかもしれませんが・・・

患者さんに異常があるのか、検査の工程に問題があるのかも分かりません。

 

もしかしたら機械の偶発的なエラーが原因かもしれないしね。

たまたまエラーが起きた場合なら、もう一度検査すれば正しい値が出るかもしれない。

 

そういった可能性を検討するために、もう一度検査する必要があるんですよ。

だからどこの病院でも再検査のシステムは必ず存在しますよ!

 

またコレとは違ったパターンで「採血をした後にとり直しになる」こともあるので、それも頭に入れておきましょう!

 

どれぐらい時間がかかるものなのか?

再検査をする時には、最初の「遠心」からやり直すケースもありますよ。

 

そして最終的に出てきた結果を検討する時間も含めると・・・

いっくん
通常の倍ぐらいの時間がかかっちゃいます!

だから再検査をするのが決まった時には、検査科から診察室に電話をして・・・

「○○さんの血液検査、これから再検査するんで遅くなります」って感じで連絡を入れます!

 

確実な治療のためには、再検査は必要です!

遅くなるのがイヤな患者さんの中には・・・

「再検査なんかしなくていいよ!」って方も中にはいますけど、それはムリなんです。

 

もし間違った結果をもとにして治療がされたらアウトですからね。

患者さんにとっても不利益だし、病院側としてもダメでしょ?

 

だから疑わしきときには必ず再検査しますよ。

ちゃんとした医療機関ほど検査結果にこだわって結果が遅くなる傾向です!

 

患者さんが待合室で待たされる背景には、こういった思惑があると知ってください。

 

いっくんのまとめ

今回は、診察前の血液検査がどうして時間がかかるのかお話ししました。

 

「もっと早く検査結果出せよ!」って思うのは当然です。

私も患者として病院に行った時にはいつもそう思いますから笑

 

場合によっては、再検査が必要で時間がかかってる事もあります。

血液検査をする側には、こういった事情もあるってことを頭に入れといて下さいね。

 

また、次回採血する時に役出つ「採血の痛みを減らす方法」も合わせて読んでみましょう!

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