
どうも!いっくんです!
みなさんは治験ボランティアに興味ってありますか?
私は現役の医療従事者ですが、学生時代に治験ボランティアに参加したことがあります!
どんな流れで受けるのかイメージが湧かないと思いますが・・・治験募集サイトに登録することで治験モニターになれますよ。
こちらの記事では、治験サイトに申し込んでから治験モニターに合格するまでの流れを書いていきますね!
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【今回の目次】
治験ボランティアに興味がある方へ!

みなさんは治験ボランティアに興味はありますか?
私は学生時代に治験バイトに参加したことがあるので、この記事では経験者として説明していきたいと思います。
多くの人にとっては治験に参加するまでの流れってイメージが湧かないでしょうし、色々と疑問もあるはずです!
・どうやって治験に応募すればいい?
・治験モニターになるには事前検診を受けなきゃダメ?どんな検査内容なの?
・治験の合否発表ってどんな感じ?
こういった疑問をスッキリさせていきましょう!
ちなみに私は現在、臨床検査技師として病院で血液検査や心電図を担当しています。
そのため治験に関する見解は他の人より正確なはずですよ!
治験バイトのシステムについては以下の記事で説明してるので最初に読んでみてください。
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治験の募集サイト「JCVN」に登録しましょう!

出典:https://www.jcvn.jp/
治験サイトの大御所、医学ボランティア会「JCVN」に登録
治験に参加するには治験情報サイトに申し込む必要があります。
有名どころの治験サイトとしては「JCVN」や「VOB」があります。
もちろん登録は無料ですし、とりあえずこの2か所に登録しておけばOKですよ!
申し込む時にはごく一般的な個人情報や、治験ならではの健康に関する情報を書いていきます。
治験に申し込むと、担当者からすぐ連絡が来ます
治験サイトに登録が完了すると、今後予定してる治験情報を閲覧できるようになります。
たくさんある治験の中で気になったものがあれば、電話やネットで申し込みます!
自分の予定が合うかどうかが一番大事なので、入院日数はちゃんと確認しましょうね。
申し込みが終わると、すぐに担当者から電話が来ます。
治験の概要・今後の流れ・施設への行き方・注意事項などなど、条件面について確認を受けましょう。
けっこー細かいところまで説明や質問をされるので、私の時には30分以上かかりました笑
私が受けた治験ボランティアの概要。

一つの例として、私が参加した治験について説明しますね!
私が受けた治験の概要
私が参加を希望したのは、健常男性が対象の3泊4日を2回行う入院試験でした。
治験の流れはザックリこんな感じです。
・治験説明会&事前健診(所要時間:1~2時間)
・入院(事前検診から1週間後) 1期:3泊4日 2期:3泊4日
・協力費 事前検診:3500円(手渡し) 本試験終了後:125000円(手渡し)
いずれも入院は17:00で、退院は9:00でした。
健康な人しか治験モニターになれない!

基本的に治験は健康な人しか受けられません。
現在通院中だったり、何らかの病気にかかってるとアウトです。
中には特定の疾患を持った人を対象としたものもありますよ。
例えば、「ニキビやアトピー」「喘息」「うつ病」の方を対象にした治験とかね!
治験の内容ごとに色んな条件が指定されるので、要確認です!
私が受けた治験は以下の条件でした。
・日本人男性(女性募集の治験もあるけど、基本は男性メイン)
・年齢:20歳〜35歳(対象年齢は治験によって違う)
・休薬期間:4ヶ月(前回の治験から、4ヶ月は期間を空けてくださいね!ってこと。)
・各種アレルギー、タトゥー、刺青 要相談
・休薬期間:4ヶ月(「前回の治験から4ヶ月は期間を空けてね!」ってこと。)
・重篤な疾患にかかってない
・BMI値は、18.5~24.9の範囲内にあること
(体重は50kg以上の人のみで、痩せすぎや太りすぎはダメ!基準外だと即アウトなのでかなりシビア。)

基本的には「薬を飲んでる」って自己申告した瞬間に、治験に合格する可能性は下がります。
だから花粉症の時期にアレルギー薬を飲む人とかは、その時点で除外される可能性があります。
治験内容によっては「花粉症の薬ならよし」とされるケースもあるかもだけど、一概には言えないので要注意!
興味があって一度はやってみたいなら、健康体な人は参加しても良いと思いますよ!
しっかり自分の身体や予定と相談した上で参加してくださいね。
治験ボランティアのバイト代とは?
治験では入院するのが基本で、拘束時間に対する対価としてお金が支払われます!
これはバイトとはちょっと意味合いが違うので「治験協力費」って名目でお金がもらえます。
治験協力費の総額は128500円でした!(うち3500円は事前検診の協力費)

相場からすると少し安いですね。
他の施設では銀行振り込みのところが多いけど、上尾メディカルクリニックでは退院時に手渡しでもらえました。
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治験モニターになるには「事前検診」が必須です!

事前検診を受けるには、いくつかの条件をクリアする!
事前検診を受けるに当たって、生活習慣のところで細かい条件が指定されてました!
・検診日前日から禁煙。アルコール、カフェイン、柑橘系果物の摂取も禁止。
・事前検診が午前中の場合は、検診前日の21時までに夕食を済ませて以降は絶食。
水分(水・麦茶のみ)はOKで、お茶、アメ、ガム、ジュースなどすべて厳禁。
・前日の夕飯は、油の多い食べ物は避けて消化の良いものを食べる。
・検診参加1週間前から、筋肉痛を伴う激しい運動は禁止。
血液検査などの成績に影響をきたす行動は禁止ってことで、これは指示された通りにやらなきゃダメですよ!
私は午前中に事前検診だったので、前日の21時までに夕食を済ませて以降は絶食でした。
当日朝は水分(水・麦茶のみ)しか摂取できないのはちょっとしんどい・・・笑
治験の説明会に参加する!

出典:http://www.doctor-map.info/dtl/15600000285/
私が参加した治験の実施施設は、埼玉県にある「上尾メディカルクリニック」でした!
JR東大宮駅の西口から出て、東武バス(原市循環)に乗ってクリニックを目指します。
最寄りのバス停を降りて、徒歩5分ぐらいでクリニックが見えてきます!
当日の持ち物はこれだけです!
1.写真付の身分証明書(運転免許証など)
2.印鑑(シャチハタ可)
建物の中は3階部分が治験専用エリアになってて、フロアの中で説明会が開かれました。
説明会では「同意書や氏名住所、緊急連絡先、健康状態のチェックリスト」を書いて提出します!
担当看護師は治験内容を専門用語で説明するので、参加者のほとんどは理解できてない様子でした笑
実際入院中に仲良くなった人達は、自分がどんな薬を飲むか理解してなかったし・・・!
そもそもバイト代目当ての人にとっては、拘束時間や治験バイトの金額などの情報以外には興味ないんですよね。

それと集まってる治験希望者はみんな気だるそうだし、コミュ力が低そうな人達が集結してました!(人のこと言えないけど)
事前検診で身体検査をする!

説明会が終わって資料を提出したあと、身体検査に続きます!
事前検診の検査で、治験に相応しい状態かどうか調べられます。
これに合格しないと治験に参加できないのでね。
ロッカーの中にバッグや上着を入れて検査を受ける準備をします!
検査内容はこんな感じです。
それぞれの検査は、通常の検診でやるのと方法も何ら変わりありません。
看護師さん数名で対応してくれるので、待つことなく検査はスピーディーに終わりました!
血液や尿検査、心電図や血圧などなど・・・この時の検査結果がすべてで、治験に参加できるかどうかが決まります。

判断基準が明確じゃないし、大丈夫かどうかはけっこー不安ですよ。
事前検診には1時間30分ぐらいかかりました!
どんな薬を飲むかは、説明会の日まで分からない。
どういった薬効の薬を使うかは、当日まで分かりません!
会場についてから説明会の中で初めて知らされます。
だから事前に治験サイトの担当者に聞いても教えてくれませんよ笑
事前に知れるのは、「飲み薬、貼り薬、目薬、健康食品」ってところだけはザックリ教えてくれますけどね。
事前検診に対する協力費をもらって帰宅。
事前検査に対する協力費として3000円ぐらい手渡しでもらいました。
コレは交通費プラスちょっとの手当ですね笑
ちなみに、もし説明を聞いて受けるのがイヤになったら・・・
このタイミングで断っちゃえばOKですよ。
治験モニターの合否発表について!
後日、合否の確認をする!

合格通知は検診から数日ほどかかります。
一般的には向こうから電話がかかってくるパターンか、こっちから指定の日時に電話するパターンです!
今回の合否確認は「後日指定された時間に、各自電話をして確認してください」とのこと。
私の治験スケジュールでは事前検診の3日後に合格発表で、さらにその3日後に入院って感じでした!
わたし
「治験希望の○○ですけど、事前検診の結果確認でお電話しました」

スタッフ
「○○さんですね。えー・・・確認取れました。」
「ではぜひ、今回の治験に参加していただきたいと思います!参加は可能ですか?」
こんな感じでとりあえず事前検診はクリアです!
あとは入院当日まで、体調管理と生活習慣に気を遣った生活を送ることになります。
そして入院当日の17時に、上尾メディカルクリニックに集合することになりました!
この治験モニターの合格率は60%ぐらいだった

治験は薬を認可するための重要な試験なのでね。
治験する側からすれば「よりベストな健康状態の人を使って、良好な成績を出したい」ワケですよ。
だから事前検査でちょっとでも健康状態がビミョーな人(肝臓や腎臓の機能が悪かったり、心電図に異常)であれば・・・
治験担当医師の判断で「この人は良い結果が得られなそうだから却下!」って除外されます!
やっとの思いで作った薬が認可されるか、それともボツになるかの重要な試験ですからね。
1つの新薬が販売されるまでの過程で、投資金額は数十億円~数百億円にも上ります笑
バイト代目当てで集まった、不健康そうな人にはやらせたくないと思うのは当然です笑
もし不合格だったら、せっかくの事前検診は徒労に終わりますからね。
諦めずに他の治験に申し込むか、治験バイトはあきらめるかのどっちかですね笑
ちなみに倍率はその時々でマチマチなので一概には言えず、私が受けた時で、6割ぐらいの人が合格しました!

今回は、治験に申し込んで事前検診を合格するまでの話でした。
「治験をやってみたい!」って思ったなら、サイトに登録すればすぐに申し込みできるようになります。
ただ体調管理もしっかりしないと、せっかく事前検診を受けに行っても落とされちゃう可能性があるのをお忘れなく。
そして最初のハードルをくぐり抜けた人達は、治験での入院生活へと進むことになりますよ!