
どうも!いっくんです!
私は不妊治療のクリニックで勤めていました。
精液検査を何回か受けてる患者さんが、疑問に感じることがあります!
それは「精液検査の結果って何で毎回違うの?」って事です。
今回は、検査結果が毎回違う理由を説明していきますね!
精液検査の結果が毎回かなり違う?!

男性不妊治療の検査として不可欠な精液検査!
どこのクリニックや病院でも、治療をする上では必ず検査をしますよね。
治療を進めている人は1カ月ごととか、一定の間隔で検査します!
そして、みんなその結果を見て思うはずです・・・
「あれ?!前回と結果がかなり違くない?」ってね。
何回か検査をしてるといきなり結果が悪くなったり、急に良くなったりするのでね!
患者さんが不思議に思うのは当然です。
結果のバラツキは「普通」のこと?!

精液検査の結果に「バラツキ」があるのは普通!
患者さんの中には、精液検査の結果のバラツキに不信感を覚える人もいました!
「どうして前回より悪くなってるんですか?!」っていう質問も多いしね。
ここで結論から言わせてもらうと・・・
精液検査の結果が毎回バラバラなのは、誰にでも共通して起こる普通の現象です。
そう言われてもすぐには納得いかないでしょうけど笑
実際に誰が検査をしても、結果は毎回けっこー違うんですよ。
証拠はWHOの統計データ
ちゃんとその証拠となるものがあります。
実際にWHO(世界保健機関)が統計データを公表してます。
「年齢も様々な、複数の男性の精液検査を1年間にわたって検査し続けた統計」があります。
それを見ると、男性不妊症じゃない健康な人であっても・・・
結果にはかなりバラツキがあるんですよ!
例えば、「1回目は運動率が60%、2回目は48%、3回目は67%」みたいにね。
私も検査するたびにバラバラです笑
ちなみに私自身もそうですから笑
自分自身の精液検査をすると、毎回結果がバラバラです!
精液量は毎回ほとんど同じだけど・・・
精子数や運動率はやる度にけっこー違うんですよ!
だからまあ、そういうものだと思って下さい笑
クリニック側も、検査結果に多少のばらつきが出るのは当たり前だと思ってます!
精液検査は「バラツキ」が出る理由がある?!

精子を造る機能はめっちゃ繊細!
精液検査の結果が毎回違うのって凄く不思議なことだと思いませんか?
例えば、血液検査の結果とかで考えてみて下さい。
血液検査の場合は、再検査しても元々のその人の値から大きくずれませんよね?
どうして精液検査だけは結果がばらつくのか・・・?
精子を造る機能ってめっちゃ繊細なんですよ笑
日々の「ストレスや生活習慣」で、精子形成にすぐに影響が出ちゃいます!
風邪をひいただけでも、その影響が精子数や運動率に変化をもたらします。
影響が反映されるのは2カ月後だと?
例えば39℃の熱が出て寝込んだ時期があったとしますよね?
その間に作られた精子はおそらく数も少なくて、動きも悪い!
影響が出るまでにタイムラグがあるのを覚えておいてください!
造られた精子が射精されて体外に出てくるのは2ヶ月以上も後なんですよ。
だから、もし精液所見が悪かった場合には・・・
「過去2か月前ぐらい」の生活を思い出すと納得いくかもしれませんね。
精子形成は体調の変化にすごく敏感なので、精液は一定の質にはならないんです!
毎回の検査結果はどう受け止めるべき?

結果の解釈は、担当医にすべて任せる!
精液検査の結果ってどう受け止めるべきか悩みますよね・・・!
「もともと結果がバラツキやすい」「影響が出るのに2カ月のタイムラグがある」
っていう2点があるのでね。
結果の判断は正直言って、スタッフからみても難しいんですよ。
でもだからこそ、素人があれこれ考えて悩んでも無意味です!
毎回の検査結果に「一喜一憂」するのは、精神衛生上よくないからやめましょう笑
結果の判断はすべて医師任せにしておきましょう!
治療の必要があれば医師から言ってくれる
患者さんにありがちなのが・・・
「自分自身で色々想像して、勝手に悩む」っていうパターンです笑
医師は精液検査の結果を見た時に、色んな要因をシミュレーションして判断してるのでね。
必要があれば、適宜アドバイスしてくれますから。
検査結果の推移を見て、次にとるべき治療法も提示してくれるのでね。
「クロミフェン等の薬物治療」「漢方」「精索静脈瘤の手術」などなど。
すぐに効果が実感できにくいのが不妊治療なんですけど・・・
医師を信じてついていくのがベストですよ!
今回は、精液検査の結果が毎回違うことについてでした。
「検査結果のバラツキ」は誰でも起こるものなので、気にしない方が良いですよ。
治療中の方だと、毎回の結果にめちゃくちゃ反応しますけど・・・
結果を見るたびに「良くなった悪くなった」っていう考え方はやめましょう!