
どうも!いっくんです!
私は学生時代に塾講師をやっていました。そして当時から強く感じていたのが…「偏差値45以下の高校生はタイプが2極化してる」って事です。
この記事では、対象となる層の高校生を「マジメ系」「ヤンキー」の2パターンに分けて、学生達の高校在学中の様子や、卒業後どういった進路を辿っていくのかを考察していきたいと思います!
【偏差値が低い高校】学力の大きな壁は偏差値45

私は学生時代に塾講師をやっていて、中学1年生~高校3年生まで指導していました。
偏差値を45以下で区切った理由ですが・・・学生を指導していると、このラインで学力に壁が存在するのを痛感するんです。
例えば、偏差値46以上の学生はやる気次第で偏差値50以上にはすぐ上がれますが、対して偏差値45以下では努力しても成果が出にくい人が急増します。(これは少なからず教育に関わってる人は頷く事実のはず)。それ故に偏差値45で区切りました。
偏差値45以下の学校から授業のレベルは格段に落ちてきます。明確なのは高校入学してすぐの英語や数学ですが、中学2~3年ぐらいの復習から授業がスタートします。
何故そうなるかというと、偏差値45以下の学生達は中学2年ぐらいの内容から取りこぼしてるからです。また、極端な例としては底辺高校(偏差値40未満)の場合は英語が中学1年レベル、数学が小学生レベルの分数の掛け算とかも珍しくないです。(ちょっと信じられないかもしれませんが、これはガチです!)
偏差値50以上の学校に通ってる人は、あまり想像しにくい世界だと思います。
偏差値45以下の生徒の進路を考察してみた。
今言ったポイントを踏まえて本題に入りますが、偏差値45以下の高校生は大きく分けて2パターンの学生に分かれます!
①ヤンキー&ギャル系の学生
②マジメ系&普通っぽい学生
ではそれぞれの学生時代の様子や、高校卒業後の進路(人生)についてまとめていきますね。
ヤンキー&ギャル:学生時代の様子

どこの高校にも一定数いるヤンキーやギャルっぽい学生ですけど、ご想像の通り偏差値45以下の高校には大勢います。
見た目からして派手で、勉強よりも遊びに気合いが入ってますね笑
授業態度は基本的に悪くて「勉強は嫌い」「別に成績とか興味ないし、遊んでいたい」って公言してるような子が多い。
しかし塾講師をして常々感じたのが自頭は悪くない子が多かったです!
学習内容的には小学校高学年ぐらいから少しずつ取りこぼしてますが、これって単純に勉強をやってないだけなんですよね。勉強はやらなければできないのは当然の理屈ですから。
なので学業以外に発揮してる力を、勉強のモチベーションに変えたら急激に伸びる子もいました。
いざ勉強し始めたら、理解が早くてこちらが驚かされるような子が多かったです。
ヤンキー&ギャル:卒業後の進路はなんとかなる

この手のタイプの子達は、卒業後の進路は「なんとかなる」って印象です。
みなさんも感じた事はあると思いますけど、遊んでてチャラい人ほど話が面白くてフットワークが軽い人が多い。純粋にコミュニケーション能力が高いんですよね。
高校時代は遊びまくってて反社会的なスタイルの子でも、高校卒業後はそのコミュ力を武器にして仕事に就けるんですよね。
私の周りで底辺高校でかなりヤンチャな過ごし方をしていた人達は、アラサーになった今現在逞しく生きている人が多いです!
業種としてはブルーカラーな「中小企業の営業、飲食業、美容師、建築関係、運送業」などに就く人が多く、基本的には体力が要る仕事が多くて大変そうですが、そこで勤め上げられるだけのコミュ力やメンタルが備わってるんですよね。
ぶっちゃけ社会に出て仕事をして感じる事ですけど・・・大企業の本社勤務とかは別として、多くの業種・職種では知識量はそこまで必要としないですし。
ブルーカラー寄りの仕事なら尚更で、対人スキルや要領の良さの方がずっと大切。
彼等は学生時代にコミュ力などを養ってるので高校卒業後もしっかり社会生活を送っていけますし、結婚して子供を育てつつ仲間と楽しく生きていきます。
これが偏差値45以下の「ヤンキー&ギャル」のその後です。
マジメ系&普通っぽい学生:学生時代の様子

私が今回メインで取り上げたいのはこちら、授業態度もマジメで大人しい学生達のパターンです!
偏差値45以下の高校でも、見た目からしてマジメ授業も普通に受けてノートもしっかり取ってるような学生が一定数います。
一般的に見ればやんちゃな学生よりも期待感は高いですよね…?授業態度が悪くて反抗的な学生に比べれば、大人しくて言う事を聞く学生の方が有望に感じますもんね。
しかし、ここに大きな落とし穴がある事にみんな気付いていません。いいですか・・・?もう一度よく考えてみて下さい。
偏差値45以下の高校に不真面目で不勉強な生徒がいるのは自然なことです。しかし、その中にしっかり授業を受けてテスト前には勉強をする生徒がいるっていうのが実はけっこーヤバいんです。
「テスト前には勉強しなきゃ!」って焦る感覚も持ち合わせてるし、点数が低いと落ち込みます。そんなごく普通の感覚を持って努力をしながらも、偏差値45以下にいるという事実。
授業を受けるスタンスは偏差値50以上の学生と変わらないのに、勉強ができないのは不安に感じざるを得ないです。
もちろんペーパーテストの結果は、あくまでも能力の一部しか評価できませんが、それにしても同世代の子に比べれば、恐ろしいぐらいに勉強効率が悪い事を示しています。
私はこの事実に気付いてハッとしました。
あとマジメで勉強ができない子は、やたらと「勉強=暗記」と捉えてる割合が多かったので、これは早めに修正しておいた方がいいですよ!
マジメ系生徒に対して不安を感じる理由

偏差値が低いマジメ系の学生が、高校卒業後にどういった進路を辿るのかを考えていきましょう。
彼らは「主流に合わせよう」とする感覚を持ってるので、卒業後の進路は同年代の子達と同じように進もうとします。
多くの学生はムリなく入学できるFランクの大学や、なんとなく興味が持てる専門学校や短大へと進学します。(Fラン大学はボーダーフリー※~偏差値45の誰でも入れる大学)
中には偏差値40から勉強に目覚めて良い大学に入る子もいますが・・・それは本当にレアケースです!
進学は基本的にはFラン大学か専門・短大がメインになり、それぞれの進路で新たな学生生活を過ごして、持ち前の生真面目さを活かしてそつなく授業をこなします。また、みんなマジメなので学校は卒業できるはず。
といっても日本の学生は入学時点での偏差値には関係なく、入学後はそんなに勉強しませんので笑
基本的には最低限の努力なので、成長率も低水準のままです。
マジメな子達は社会に出てからが大変になってきます。知識は少なくともバリバリ働ける元ヤンキーとは毛色が違って、おとなしいタイプの子はコミュ力や体力を活かした仕事はあまり向いてません。
主流に乗って一般企業へ就職して、持ち前のマジメさで頑張ろうとしますが、自分より優秀な人達(高校時代の偏差値50以上)と、同じ土俵で働くのは結構厳しい。
偏差値45以下の人達の現在までの流れは中学卒業→偏差値45以下の高校→Fラン大学or専門・短大って感じで進んできていて、マジメな彼らには酷な話ですが…社会にはもっと高いレベルで努力を継続してきた人達で溢れてるので、これまで通りの頑張りでは通用しにくい。
仕事の途中でリタイアしていく可能性
最初は社会人としてマジメに頑張っても、次第に限界を感じドロップアウトする可能性があります。
サラリーマン生活に心身共に限界を感じて脱サラ→単純労働のフリーターへと転身。しかし歳を重ねるごとに息苦しさは増して、引きこもりやアンダーグラウンドな世界に落ちていく・・!
こんな負のスパイラルに取り込まれる可能性がある。
もちろん世の中は学生時代の学業成績だけがすべてではありません。それは先に説明したヤンキーの進路の例でも伝わったかと思います。
しかし努力の成果が低勾配のまま年を重ねてもいつか通用しなくなってきて、その分かりやすい時期が社会人となるタイミングなんです。
少し偏見に満ちてると感じるかもしれませんが、一連の流れを全否定することもできないはずです。
私がこの記事を通して何が言いたいかというと・・・将来キツい状況に陥らないように、早い段階から努力しまくって欲しいんです。
世の中にはある日を境に猛烈に努力し始める人がいます。(知人にFラン大学入学後に猛勉強して今は国立大学で講師をやってる人もいます)
学力や対人スキルなど、何でも努力をすればするほど未来は明るいものへと変わっていきます!
この厳しい社会をみなさんが無事に生き抜けるように、精一杯の努力をして欲しいと願うばかりです。

今回は、偏差値45以下の高校を卒業後した生徒の進路についてでした。
一般的に学生時代においては、ヤンキータイプの学生の方が将来を不安視されますけど。
私はチャラい子よりもマジメ系の学生こそ不安です。
これだけ厳しい社会でボーッとしていたら、将来大変な目に遭いますからね。
大人でも小中学校レベルの学習内容を知らない人もいますが、そうはならない様に努力して欲しい。
勉強はもちろん、色んな経験を積んでスキルを伸ばして・・・今後の社会を生き抜いて欲しいと思います!