病院の当直体制は労働基準法に違反してる?臨床検査技師の立場から。

どうも!いっくんです!(@ikkun_blog

 

私は総合病院で働く臨床検査技師です。

急性期病院には欠かすことのできない当直業務ですが、ぶっちゃけかなりキツいですよね?

 

当直手当が出ることで過酷でも頑張ってる人は多いと思いますけど・・・

実際かなり損してるし、不遇な扱いを受けてるってことに気付いてますか?

 

私が感じる当直体制への違和感について話していきます!

 

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病院における当直業務とは。

当直とは24時間勤務のこと。

私は病院で臨床検査技師として急性期病院で働いています!

 

救急診療をやっている病院で働くと必ずあるのが「当直」や「オンコール当番」です。

当直は朝から翌朝までの24時間勤務が基本。

 

これがけっこーハードで、やるたびに寿命が縮んでる実感がありますよ笑

ちなみにオンコールは、PHSを自宅に持ち帰って呼ばれたら病院に行くシステムのこと。

 

当直と夜勤はよく勘違いされますけど、夜勤は夕方出勤で朝に帰るパターンです。

夜勤をやってるのは主に看護師で、看護師以外のスタッフは、夜勤ではなく当直が主流です!

 

当直は夜間救急に必要です!

ほとんどの総合病院って、17時頃には診察受付が閉まりますよね。

 

17時以降に受診したい場合は、急患を受け入れる救急病院に行くことになります!

救急病院なら17時以降でも「夜間診療」として対応してるのでね。

 

そして救急病院には夜中でも患者さんはガンガン来るので・・・

「医師・看護師・放射線技師・臨床検査技師・事務員・警備など」が24時間体制で対応できるようになってます!

 

そのために、これらスタッフは当直業務として24時間勤務のシステムを取り入れているワケですね。

 

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当直体制は労働基準法に違反している?

労働基準法に違反してる?

当直勤務で、前から違和感が強いことがあって・・・

 

簡単な話、労働基準法のルールを思いっきり破ってるってことです笑

大原則である「週40時間以上働かせてはいけない」っていうところに関してね。

 

当直は1回で24時間拘束

当直勤務は24時間体制で働くって説明しましたけど。

 

「その間の休憩時間は?夜間は寝れる時間は確保されてるの?」っていうのが、判断の大事なポイントになってきます。

もし24時間拘束のうち、休憩2時間、睡眠6時間が確保されてれば、実質労働時間は16時間で特に問題ありませんし。

 

でも当直の実態として、夜間帯の休憩や睡眠に関しては明確な記載はないところがほとんどです。

 

多くの病院では当直帯は、食事や睡眠に関して特に規定はありません。

食事は仕事の合間を見つけて、食事などを済ませることになります。

 

睡眠もとれたりとれなかったり

夜間の睡眠時間に関してもまったく同じです。

夜間はいつどのタイミングで患者さんが来るか分かりません。

 

だから常に臨戦態勢で、PHSを持ってるワケです。

夜中2時でも3時でも、呼び出しがあったら直ちに仕事を全うする。

 

だから日によっては、当直中に夜中2時から5時まで3時間寝れる日もあれば・・・

24時間一睡もせずに勤務が終わることもあるんです。

 

法的な解釈では、裁量性のない拘束時間はそのまま勤務時間となる

つまり当直勤務中は「いつ仕事が入るか分からない状態で、24時間職場に拘束されてる」ワケです。

 

これは法的な解釈によると、拘束時間はそのまま勤務時間となります。

「もし当直勤務中、何時~何時まで睡眠とする。」みたいな記載があれば、病院内にいたとしてもその間は勤務ではありません。

 

でもいつ呼ばれるか分からない状態での拘束というのは、24時間がそのまま「勤務」にあたります。

 

1週間のうちに当直業務が1回あったとしますよね。

イメージとしては「当直+明け+日勤+日勤+日勤」っていうシフトが組まれてたとして・・・

 

これを実働時間にすると「24+8+8+8時間」なので週48時間労働なのは明らかなんですけど。

労基署に対しては40時間労働として通ってるんです。

 

労働者は当直をするたびに損してる?

当直1回につき、休みが1日失われてる

労働時間に対する解釈が決定的に間違えてるんですよね。

 

なので当直業務を1回やるにあたって、労働者側はシフト的には1日ムダに多く働くことになります。

 

全国の病院は「法的な解釈の抜け穴」や「労働協定を結ぶ」って感じで、うまくごまかしてはいますけど。

実際にはほとんどの医療機関はアウトなんですよ。

 

実際これは昔からたびたび、労働問題として取り上げられてますけど。

一向に解決する見込みがない状態です。

いっくん
当直1日あったら、休みが1日発生しないとおかしい! 

賃金面でも、当直は思いっきり損です。

またさらに視点を変えてみると・・・

当直をすれば、当直手当として「数千円~1万円5千円ぐらい」が発生しますよね?

 

「当直をやるだけ給料が増える!」ってプラスに考える人もいますけど。

これを17:00以降の「超過勤務」に対する対価だと考えてください。

 

ルールとして、22時~5時までは深夜時間帯です。

この間は深夜労働として、基礎賃金の1.25倍以上の割増賃金が発生します。

 

さらに日中も通常通り8時間ほど働いた上での労働だと考えれば・・・

法定外時間外労働として、さらに割増し賃金が発生するって考えるのも妥当ですよね?

 

合わせて1.5倍ぐらいの割増賃金と考えたら、夜間勤務に対する手当が1万円とか全然少ないですよ!

いっくん
せめて2万円以上はもらうべきところ!

さらには、本来はもらうべき休みも1日減らされてるって考えると・・・

これって労働者側としては、すげー損しまくってるんですよ笑

 

一方で、看護師は代休がもらえてたりする笑

すごく理不尽なのが、看護師側は労基をちゃんと守ってたりするんですよ笑

 

つまり夜勤があったら、その分の休みを1日貰えるって話。

看護は人数が多いからそれが出来るってのもあるでしょうけどね・・・

 

それ以上に病院側の「看護師びいき」が伝わってきます!あーやだやだ笑

 

理想と現実のギャップ・・・!

こうやって考えていくと、理想と現実の難しい問題があります。

 

労働基準法を意識すれば、労働者としての権利を主張すべきところでもあるけど。

もう既に長い間、こういった論争は行われてきてます。

 

でも現実的に簡単には解決できないんですよね。

 

病院側としてもスタッフに対して、休みを付与したり、より多くの手当てを出すだけの体力がない。

政府による医療費抑制のために、医療機関が収益を上げることが難しくなっている現状があって・・・

 

スタッフが退職しても、人員を補充できなかったりする状態です。

最小限の人的資源の中で、全国の病院はなんとか現状のスタイルを維持してますからね。

 

スタッフがイヤになって、急性期病院から離れていくことにならないのを祈るばかりです!

 

いっくんのまとめ

今回は、臨床検査技師の当直業務が、労働基準法に違反してる件についてでした!

 

24時間も病院に拘束されるのって、やっぱり異常ですよ笑

昔からの慣習として、ずっと続いてきてるモノだけど・・・

 

さすがに今の時代の労働環境としては、遅れすぎてると思います。

せめて「代休」が1日取れるような仕組みを、しっかり定めないとダメだと思いますね。

 

患者さんを救うはずの医療スタッフが、当直のせいで身体壊しますよ!

これから先、改善されていくのを期待するばかりです。

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2017.05.05