
どうも!いっくんです!
私は病院で臨床検査技師として働いています。
臨床検査技師を目指す学生さんなら、一度は悩む問題があります・・・!
それは「臨床検査技師になるには、専門学校と大学のどっちがおすすめなの?」って事ですね笑
ちなみに個人的には大学に進学した方が良いと思ってます。
こちらの記事では、まず専門と大学の特徴を説明してから、大学がおすすめな理由をお話しします!
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【今回の目次】
臨床検査技師の専門学校よりも、大学に通うのがおすすめな理由とは?

高校生は「専門学校」と「大学」で進路を悩む。
私は普段、総合病院で臨床検査技師として働いています!
臨床検査技師になるには臨床検査技師の養成課程がある学校に通わないといけません。
養成校には大きく分けて「専門学校・短大」と「大学」の2パターンがありますよ!
進学のパターンが2つあるっていうのが、ちょっとややこしいんですよね笑
・結局、どっちに行った方がいいんだろう?
こんな感じで悩むことになりますから。
両者の違いを比較して、どちらがおすすめか見ていこうと思う。
ちなみに私は大卒の臨床検査技師です。
他の検査技師の人達と話していてよく感じることがあって。
「みんな専門と大学の違いを、ちゃんと調べた事がないんだな」ってことです笑
専門学校と大学の違いをハッキリ理解してる検査技師は意外と少ない。
その証拠に、スタッフ同士の会話でこんなやりとりを聞くことがあります・・・!
・大学って4年間も通って何してるの?
・へー、専門学校って国試の合格率高いんだねー。
・検査技師は専門でもなれるのに、何でわざわざ大学なんて行くの?
「お前らどんだけ互いの学校のシステム知らないんだよ!」って突っ込みたくなりますよ笑
それでは2つの学校の違いを比較しながらみていきたいと思います!
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臨床検査技師の専門学校:3年で卒業&国家試験の合格率が高い

出典:http://genkiwork.jp/medical-technologist-fukuoka/
専門学校のメリットは「学校に通う年数が短い」「国家試験の合格がしやすい」の2点です!
専門学校は3年制です
専門学校は3年間の養成課程で国家試験が受験できます。
だから学校に通うのは大学よりも1年短くて済むので、これは人によってはかなりメリットだと思います。
・学費が1年分少なくて済む。
・学校嫌いだったり、早く医療の現場で働きたい人にピッタリ!
条件にあてはまる人には、3年で卒業できるのはメリットになるでしょうね!
国家試験対策が充実してる
専門学校では「合格率を上げるための教育」に力を入れています。
試しにどこかの専門学校のHPを開けば分かると思いますが・・・「○○専門学校、今年も合格率100%!!」って感じで、合格率の高さを前面に主張します笑
専門学校は合格率100%を目指すことに命をかけてるんです。
だから国家試験の受験対策は、学校側からガンガンやってくれます!
まあ合格率の高さには裏事情もあります。
臨床検査技師の国家試験前には必ず模擬試験をやるんですが、その結果で受験するかどうかを学校側にコントロールされるんです。
「受かりそうな学生は受験OK、落ちそうな学生は来年受験させる」っていうね。
いわゆる「足きり」を容赦なくやるのが、専門学校の合格率が高い秘密です・・・
卒業しても高卒扱い!
専門学校の教育の形式は高校みたいな感じです。
閉鎖的な環境で、毎日朝から夕方まで決められた時間割をこなしていくスタンス。
自分1人だと勉強の仕方が分からないしやる気も出ないって感じの人は、専門学校を選ぶのは正しいと感じます。
しかし忘れてはならないのは、卒業しても「高卒扱い」だという点です。
これが卒業後に、悪い意味で影響力を持ってきますから。
臨床検査技師の大学:将来の幅が広がる!

大きな病院では、採用試験で有利。
大学におけるメリットは、将来の選択肢や可能性がより一層広がる事です。
今は大学病院をはじめとした大規模&高機能な病院においては、大卒しか採用しない方針に変わってきてます。
もちろん一概には言えないけど・・・かつては専門卒でも採用していた大学病院も、今では就職が難しくなってきています。
専門卒でも受験はできるし、評価されれば受かります。
しかし同じぐらいの能力を持った検査技師がいた場合に、大卒者が有利になるのは間違いありません。
出世にも学歴は影響する。
大病院においては役職者になるのにも「学歴」を重視されます。
特に大学病院に入職してから役職者を目指すなら、学士ではなく「修士以上(大卒+大学院2年)」が必要です。
大学病院のスタッフは「大卒が当たり前」って感覚で、役職になるのは大学院まで出ないと厳しい。
けっこー学歴至上主義な面もあるし、差をつけるには実務以外で学歴や論文などの実績が必要です。
最低でも修士で役職者への第一歩が踏めるって感覚。
そうなってくると「じゃあ専門卒はどうなるの?」って思いますよね?
専門でも中堅クラスまでの病院なら問題なく採用されて、役職者にもなれます。
しかし若い世代においては、専門卒で一流病院で出世するのは厳しい現状があります。
専門学校を卒業してから、大学に編入して修士を目指すのって大変過ぎてあまり現実的ではないですよね。
企業就職への道も開かれる!
特に企業就職を視野に入れた場合には、絶対に大学に行った方が良いです!
臨床検査技師を目指す学生の多くは「将来は病院で働きたい!」としか思ってないはずです。
でも実際に働きだしてみると・・・
・検査技師の仕事は思ってたのと違う
・年収低いから企業に行きたい
学校を卒業してから、誰しもがそう感じる日が来ます。
早い人は病院実習を経験したあたりで「私は検査技師にはならない!」って言い出します笑
そうなった時でも、大卒であれば企業への就職の道が開かれます。
「検査センター」「治験」「医療機器メーカー」みたいに、医療関連の企業に関われるのはもちろん。

企業は「大卒」を最低限の採用条件にしているので、大学に進学して学位を取る必要があるワケです。
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臨床検査技師になるなら、専門学校より大学がおすすめ!

個人的には大学進学をおすすめします。
結局のところ、専門学校か大学のどっちが良いか気になりますよね?
私の主観が入りますけど、これはもう間違いなく大学ですよ!
大きな病院への就職や、臨床検査科で役職者を目指したいのであれば当然です。
また、将来の見通しがつかない時代だからこそ大学に行くって選択もあります。
定年までずっと検査技師として働くかなんてわからないし。
今の時代は業種を超えて転職する人も珍しくありませんので。
大学に通って将来の可能性を広げましょう!
予測できない将来の様々な状況を考えた時に、高卒扱いの専門卒はあまりにも非力です。
検査技師を目指してる学生だって、いつか結婚などをきっかけに高い年収を求めて転職したいと思うかもしれない。
そして企業勤めのサラリーマンに憧れたとしても、高卒だから「入社試験のエントリー」がまずできないんですよ。
本人がどんなに優秀でも、大卒じゃなければ「土俵」にすら立てない。
専門卒は検査技師以外には通用しなくなります。
逆に大卒であれば、本人のやる気次第で途中からでも何とかなっちゃうわけです!
つまりは将来の幅を広げたいなら、大学に行った方が絶対に良い。
そして大学進学を考えてる人は、受験科目や学費をちゃんと把握しておきましょう。
専門を含めた医療系の学校について知りたい方はこちらを参考に!
医療系の大学入試について詳しく知りたい方はこれを参考に!

今回は、現役技師の立場で「大学と専門」のどっちが良いのかについてお話ししました!
学生さんは就職した後の事までは、リアルに考えられないでしょうけど。
本人がどんなに優秀であったとしても、学位の有り無しで社会からの対応が変わってくるんですよ。
臨床検査技師としても、それ以外の仕事に就く場合でも、可能性を最大限に発揮するためには・・・
大学を出た方が良いのは間違いありませんよ!