
どうも!いっくんです!
私は病院で臨床検査技師として働いています。
「臨床検査技師」の就活を控えた学生達へ!
就職先には「小さい病院から大規模な病院」まで色んなパターンがあって悩むと思います。
そこで今回は、新卒で就職する時の「病院を選ぶポイント」をお話ししますね!
新卒の臨床検査技師が選ぶべき就職先とは?

出典:http://genkiwork.jp/medical-technologist-fukuoka/
私は総合病院で臨床検査技師として働いています。
今臨床検査技師の学校に通いつつも、就職活動を控えた学生達にとっては・・・
将来どこの病院で働くかってめちゃくちゃ悩む問題だと思います。
・小さい病院と、大きな病院ってどっちが良いんだろう?
・やっぱり大学病院は受けといた方がいいのかな?
この記事では、そんな悩みを抱えた学生達に向けて・・・
病院選びのポイントを「待遇面」「病院設備」「将来の転職」の3つに分けて説明します。
待遇:給料が良いのは病床数が多い病院です。

病院の運営母体によって、給料は変わる!
年収を「病院の運営母体別」にランク付けすると、こんな感じになります!
- 大学病院
- 社会保険・共済病院
- 国公立病院
- 有名民間病院
- その他民間病院
ランク付けの理由も気になる方は「検査技師の給料」を読んでみて下さいね。
とりあえず待遇メインで考えるなら、これを参考にしてOKだと思います!
病床数が多い施設は、待遇も良い傾向。
基本的な考え方としては・・・
病床数が多い病院の方が、より待遇は良い傾向にあります!

大学病院は「1000床」を簡単に超してきますしね!
ちなみに厚生労働省が定義してる「大病院」っていうのは、「病床数500以上」の病院ですよ。
病床数が300床以上を1つの目安に!

私はこれまでに「色んな病院の給与条件」をリサーチしましたけど・・・
病床数は「300床」を1つの目安にしていいと思います!

逆に「200床以下」には「ブラック病院」が紛れ込むので注意しましょう。
小さい病院はちょっと危険?
小さい病院は給与面だけでなく、色々とデメリットもあるのでね!
・最低限の人員で休みも取りずらい
・組織が適当だと残業代も支給されない!
ヤバい病院に入ると、10年以上働いても「大学病院の新人以下」の待遇です。
冗談抜きでこれはリアル。
新卒で就職する時には、大病院に迷わず行った方が無難です。
某有名グループ病院は、病床数が多くてもブラック!

混乱を招いちゃいそうですけど・・・
病床数は十分にあって、病院としての機能も優れた「某有名グループ病院」。
これは病院の質とは無関係に「職員の待遇面は悪い」って業界でも有名です笑
まあ「求人票」を見れば簡単に見抜けるし、しっかりチェックすれば避けられますよ。
もちろん例外はある!
病床数が多い方がいいみたいな説明をしましたけど。
もちろん例外はありますよ!
病床数が少なくても病院としての特徴や強みがあれば話は別です。
例えば、甲状腺疾患治療で有名な「伊藤病院」は60床だけだけど・・・
専門の医療機関として全国でも有名な一流病院ですからね!
私が言ってるのは、どこにでもある「市中病院」で、300床に満たないところの話です。
病院設備:大病院の方が絶対にいい!

「病院や検査室の設備」は大病院が絶対に良い!
病院全体の「設備や検査室の質」においても、大病院の方が絶対にいいです!
ここもまた、病床数が1つの目安になってきますけどね。
やっぱり小さい病院は、それだけ設備にはお金をかけられないんですよ。
設備が悪いところに行ってしまうと、結果としてスキルも身に付きませんので。

設備が無い病院では、スキルが身に付かない?!

検査室の設備が最低限しかない病院は、世の中にはたくさん存在します。
例えば・・・
「検査結果を手書きで報告してる」
「尿の定性検査」で例えるなら・・・
スタッフが自分の手で、尿に試験紙を浸して目視で判定したりね。
結果はまさかの手書きで、報告書に書き写すって感じで笑
一方で大病院では「尿沈渣」「細菌検査の同定」「輸血のクロスマッチ」などもすべて機械でやってますからね!
その圧倒的過ぎる差が、どれだけのものかイメージしてみて下さい。
設備の無い病院が、どれだけ原始的なことをしてるかが分かると思います。
小さい病院では、時代の変化に取り残される

いまだにカルテも「医師が手書き」しているような病院もあります。
大病院はすべての医療情報を「電子カルテ」としてオンラインで共有してるのに・・・!
手書き運用なんて「時代遅れ」にもほどがありますよ。
設備やシステムが大病院とは「天と地」ほどの差ができてるってことです。
例えばあなたが、小さい病院に就職したとして。
時代遅れのシステムに「自分の標準」が合わさってしまうのがマジで危険です。
せっかくその環境で努力したとしても・・・
そこで培った技術や考え方が、他の施設では通用しない可能性が高い。

やる気のある人なら「悔しい」とか「イヤだな」って絶対思うはずなので。
それなら最初から大病院に就職すべきですよ!
将来の転職:小さい病院から大病院へはキツい!

将来の転職のためにも大病院に就職すべき!
将来の転職に関しても言える事があります!
「大病院からより小さい病院へ転職するのは簡単」ですけど・・・
「小さい病院から大病院への転職は厳しい」と思った方がいいです。
もし古典的なやり方で検査業務をやってる小さい検査室で頑張ったとして・・・
そこで身に付いたスキルは、大病院では役に立たない可能性が高いです。
大病院ではほとんどの作業はオート化されて、より高度に管理されてるワケですから。
小さな病院のやり方は、大きな病院では通用しない
大病院での臨床検査は、多くの作業は機械が行いますからね。
働く技師たちは小さい病院みたいに手作業が中心ではありません!
その代わりに技師達は「精度管理」や、ピットフォールを判断するための「知識や経験」を培ってるワケです。
もしそんな環境に「尿の定性検査を手作業で10年以上やってきた技師」が入ったとして・・・
普通に考えて通用するはずがないですよね?
これはもはや本人の「知識」どうこうの話じゃなくて。
あまりにも環境や設備の次元が違い過ぎるんです!
大病院と小さな病院では検査機器や精度管理において桁が違うわけですよ!
そして技師本人も、思いっきり「カルチャーショック」を受けるのは容易に想像できます。
転職でより大きな病院へ行くのは大変!

もし小さい病院から、大病院へ転職が成功したとしても・・・
転職してからが大変なのは当然のことです。
よっぽど本人が優秀で、努力できる人でない限りね。
開きまくった差を埋めるだけで、かなりの時間を費やすはずです。
そこまで先読みするのであれば、最初は絶対に「大病院」の方が良いってこと。
将来のあらゆる変化を想定しても、その方が良いです!
求人にはそこの病院の病床数ってしっかり記載されてるのでね。
ちゃんと漏らさずに確認して、自分にとって良さそうなところを選びましょう!
ちなみに、ある程度大きな病院では必ず「小論文試験」がありますよ。

今回は、新卒の方に向けた就職先の選び方についてでした。
待遇や病院の設備面でも、やっぱり大きな病院の方がいいですよ
目安としては「300床以上」あれば、病院の待遇や設備も安定した水準が期待できるはず。
逆に病床数が少なくなるほどに、ブラック病院が紛れ込んでくるので注意しましょう!
これからの時代は「病院同士の生き残り戦争」が始まるのでね。
小さい病院は資金的な余力もないし、避けておいた方が無難です。