【閲覧注意】遺品整理業者のバイト体験について!【処分・清掃】

どうも!いっくんです!(@ikkun_blog

 

私は数年ほど前に遺品整理のバイトをやった事があります。

この記事では当時の体験談を書いていきますが、一部刺激的な描写がありますので。

 

グロ耐性がないと気分が悪くなると思うので、それを了承した方だけ読んでくださいね。

遺品整理のリアルなバイト体験談となってるので、興味がある方には参考になると思いますよ!

 

遺品整理とは?

遺品整理とは?

みなさんは、遺品整理の仕事ってどんなものか知ってますか?

 

これは遺族から依頼を受けて、亡くなった方の遺品を整理する仕事です。

遺品を整理・回収した後には、部屋の清掃まで行いますよ!

 

また、遺品整理には「遺族に渡す物」と「処分する物」を選別する作業が不可欠です。

お金や通帳などはもちろんのこと、貴金属、故人の思い出の品である「アルバムやビデオ」も遺族にお渡しするのが一般的です。

 

依頼主から要望を聞いておいて、指定された物を漏れなく遺族にお渡しするのも大事な役割です。

それ以外の物は、不要品として回収業者に渡すことになります。

 

遺品整理業のバイトが存在します。

遺品整理の仕事は、普通に求人サイトなどでバイトを募集してます。

 

「1日だけの単発バイトもOK!」って感じで謳ってるとこが多いですね。

実際の仕事には、常勤スタッフとバイト数名であたる感じです。

 

かなり重労働だけど単純作業なので、引っ越しバイトと同じく初心者でもできます。

 

遺品整理の仕事は、映画にもなった。

私はかつて転職のタイミングで、1ヶ月ぐらい休みができた時があったんですけど。

 

その時に岡田将生が主演の「アントキノイノチ」という映画を見たんですよ。

これがまさしく遺品整理について描かれたストーリーでした。

 

それを見た後にネットで遺品整理を調べてたら、単発で募集してたので・・・

怖い物見たさでバイト体験してきたワケです。

 

ちなみに私はその時点で、病院での勤務経験もあったのである程度はグロ耐性がついてると思ってたんですけど。

想像を遙かに上回る凄惨な現場を見て、衝撃を受けました!

 

遺品整理のバイトはとにかくきつい!

ワケありのケースが多い!

遺品整理の仕事って、やっぱりワケありのケースが多いです。

 

もし誰かが亡くなったとしても、普通は遺族が自分達で遺品整理しますもんね。

遺族がやらずに業者に頼むのって、やっぱり何か大きな理由があるワケです。

 

その最たるケースは、死後一週間以上が経過して「腐乱死体」となって発見された場合ですね!

 

そうなってしまったら、例えご遺体を回収して消臭スプレーを振りまいたところで死臭は消えません。

ウジ虫も湧いてるから遺族はその空間に入りたがりませんしね。

 

遺品整理を業者に頼むのはやっぱりそういうケースがメインですね。

 

凄惨な現場が多いです。

まあ中には「病院で入院中に亡くなった親戚の、自宅の荷物を廃棄して欲しい」っていう、至極まっとうな遺品整理の依頼もあるけど・・・

お金もかかるし、そういったマイルドな依頼は年々減ってるそうです。

 

高い依頼料を払ってでも業者にお願いせざるを得ないような、凄惨な遺品整理が年々増えてるそうですよ。

まあ独居老人の孤独死などが問題になるご時世なので、それもうなずけますよね。

 

遺品整理の1日の流れを振り返ってみる。

メンバーが集合して、現場に向かいます。

遺品整理の1日の流れについて簡単に説明していきますね。

 

まず遺品整理のバイト当日は、現場となる家の最寄り駅に集合します。

そこでスタッフと合流して点呼を取って、現場に向かいます。

 

現場の前には遺品整理業者のトラックが来ているので・・・

そこで上下とも作業着に着替えていきます!

 

準備ができたら玄関先で依頼主の方と挨拶をして、準備を始めます。

 

死臭がハンパない。

そしていざ玄関から中に入っていくんですけど・・・

 

中に瞬間に入った瞬間に、鼻をつく強烈な動物臭さを感じます。

不衛生な環境に置かれた犬の臭いを、何倍にも濃縮させたようなレベル。

 

嫌悪感がMAXになって、その場から早く立ち去りたくなる臭いが立ちこめてます。

 

ちなみにキャリアの長いスタッフは「全然臭わないよ」とのこと・・・!

もっと臭い現場を経験してるから、それと対比して大したことないって判断してるのかも。

いっくん
慣れてマヒしてる感じですね笑

今まで嗅いだことはないんだけど、嗅いだ瞬間に本能で理解できるんですよ。

「ああ、これは人の死体の臭いだな」ってね。

 

亡くなった痕跡が分かる

家の中の不自然な場所に、マットが敷かれてました。

 

しかもその辺りは特に匂いがキツい・・・!

よーく見ると周りの床にはシミが出来ていて、スタッフからは「ここは床が抜けてるから踏まないように!」って言われます。

 

説明されずとも、間違いなくそこで人が亡くなったのが分かるんですよ。

後でスタッフに確認したところ、やっぱりそこで倒れて亡くなってたそうです(発見時点で、死後1週間が経過)。

 

発見が遅いと体液が流れ出て木造の床は腐食するんですって・・・!

いやもう、マジでむりですね。

 

床に大量のウジ虫が湧いてる。

そして床には大量のウジ虫達がうごめいてました。

ウジ虫がサナギへと進化してるのもコロコロ転がってる。

 

さらには腐敗した飲食物に集まった大量のゴキブリと、見たことの無い謎の虫までいます。

生活用品を片付けるにあたって、手袋を付けてるとはいえ虫を間接的に触わることになります。

 

普通に過ごしてたら、ウジ虫と接する機会なんてまず無いじゃないですか・・・?

マジで「火垂るの墓」とか「はだしのゲン」とかが頭によぎる世界観でした。

 

言わずもがな土足のまま部屋の中に入ってますけど、靴の下はもう大変なことになってました。

いっくん
靴、手袋、タオルなど、その日使った物はすべて帰りに捨てました笑

作業開始!

まずはかさばる荷物をどんどんビニールや箱に詰めていきます。

 

遺品整理は貴重品や思い出の品(アルバム写真、遺族が指定した品物)以外は、基本的にほとんど廃棄するだけなのでね。

捨てる前提だから、ガンガン箱に投げ捨てていきます。

 

燃えるごみ、燃えないゴミは一緒にダンボールへ投げ入れていきます。

 

また資源ゴミとして、鉄製品や書籍、衣類などは個別にまとめて箱詰めしていきます。

他にも陶器やガラスなどの割れ物、乾電池、水もの(容器の中が液体のもの、ジェルやペースト含む)も分けますよ。

 

引っ越しバイトと違って丁寧にやらなくてOKなので、その点は気楽でしたね笑

家の外に運び出すのが困難なぐらい大きいタンスやテーブルは、解体してから外に出しました!

 

回収業者のトラックに荷物を積み込む!

作業開始してしばらくすると、ゴミを回収する2トントラックがやってきます。

 

トラックが来たらみんなで箱詰めしたゴミを外に運び出して、トラックにどんどん積み込んでいきます!

リレー形式でやったのでそんなに負荷はありませんでした。

 

一軒家の場合はトラック1台では足りなくて、2回、3回に分けて搬送することになります。

 

あと作業中に途中で小休憩を何回か挟みます。

家の中が地獄みたいな環境だったので・・・この時は外の空気が吸えるだけでも幸せを感じられました笑

 

荷物がなくなったら掃除をしていきます!

荷物がすべて運び終わったら、最後に掃除をします。

 

汚れが酷いところはまずホウキとちりとりである程度綺麗にしていきます。

それから掃除機を使って、最後に軽く雑巾掛けもしてキレイにしますよ。

 

依頼主に確認してもらって、終了です!

作業開始した時点では、死臭やウジ虫でどうしようもない環境の家でも・・・

 

すべての荷物が撤去されて、クリーニングもされた後は見違えるように綺麗になります。

作業が完了した際には、綺麗になった部屋を依頼主に確認してもらってサインを受けて終了です。

 

それで仕事は終了で、作業着はその場で脱いで返却します。

あとは現地解散になりますよ!

 

遺品整理のバイトをやった感想。

「きつい、汚い、危険、給料安い」がすべて揃ってる。

遺品整理の仕事は、ぶっちゃけかなり危険だし相当なリスクが伴います。

 

死臭がたちこめて、床に人型のシミが出来てて、うじの死骸が埋め尽くされてる環境は珍しくない。

生前の暮らしが想像できないぐらいに、物量がやけに多かったりもするし。(ゴミ屋敷的な感じでね)

 

ふつーの引越しと違って、すべての生活用品が生存してた時のまま置かれてるので・・・

予想もしないところに刃物や針などがあってケガをするリスクもあります。

 

スタッフが異質でした。

働いてるスタッフは、みんな良い人だったけど超不思議な人ばかり。

 

ろれつが回ってなくて何言ってるか全然分からない方とか・・・

話す時に絶対目を合わさない方とかね。

言い方はめちゃくちゃ酷いですけど、他では雇ってもらえなさそうな感じがヒシヒシと感じました笑

 

時給は全然よくなくて、これだけハードで1100円ぐらいでした。

それを1日フルで働いて9~17時だから、日当で7700円とかですよ!

 

これはもう、普通に考えて成立しませんよ。

お金目的で考えれば、誰だって同じ時給のコンビニ夜勤とかを選びますもんね!

いっくん
こんなのボランティアや、勉強だと思って行くような人じゃないと成立しない!

でもそこにいたバイトの方々は、みなさん数年選手だったのでね。

時給から月給換算してもかなり厳しいはずなのに、この仕事を選んでるのは不思議で仕方ありませんでした。

 

依頼主からはマジで感謝されました。

凄惨な現場を遺族の方が処理するのはとてもじゃないけど不可能だと思います。

 

世の中には遺品整理業者がいるから、助かってる遺族の方はたくさんいるはずです。

実際に依頼主からは「ありがとうございました・・・!」って本気で感謝されるので、それが唯一の救いだと思います。

 

といっても、綺麗事で済ませられないほど割に合わない仕事なのでね。

1回だけ体験してみても、2回目以降を続けられない人がほとんどみたいですよ!

 

いっくんのまとめ

今回は、遺品整理のバイトについてまとめてみました。

 

遺品整理は数ある仕事の中でもトップクラスできついと思います。

死臭やウジ虫は正直かなりきついですからね。

 

「亡くなった遺族の遺品整理を代行する」っていうのは、綺麗な世界観の仕事じゃありません。

死臭の立ちこめる部屋の中での、危険を伴う作業といったイメージが適切だと思います。

 

それに対して時給1000円ちょいくらいで頑張れる人は少ないですよね笑

 

ぶっちゃけ病院でやる遺体解剖よりもずっと過酷ですよ。

遺体解剖は設備や衛生環境がしっかりした上での作業ですから、もう全然違いますよ。

 

もし遺品整理のバイトが気になった方は、人生経験として試すのはアリです。

でも気軽な気持ちでやると痛い目を見るので、くれぐれも注意してください笑