どうも!いっくんです!
私はかつて知的障害者の入所型施設で働いていました。
一般的にもよく言われることですけど・・・
施設の仕事ってハードな割に給料がめっちゃ安いんですよね。
コレは本当にその通りで「きつい、汚い、給料が安い」の3拍子が揃ってましたよ笑
この記事では「知的障害者施設で働く生活支援職員の仕事とは?」「きついし給料も安いのか?」など、リアルに説明していきます!
知的障害者施設の生活支援員の仕事とは?

私はかつて「知的障害者の入所型施設」で働いていました。
私が勤めていた知的障害者の更生施設は入所型の施設でした。
20代~60代の利用者さんが、男女別々にそこで暮らしていましたよ!
私は生活支援員として、男性利用者への「生活支援」として食事やお風呂といった日常的な生活介助を行ってました。
こう聞くとすげー単調そうに思えますけど、実際の施設の仕事はかなり大変でしたよ笑
生活支援員:施設の仕事は「きつい・汚い・給料安い」の3K?

知的障害者施設の仕事は「3K」だとよく言われます。
3Kっていうのは「きつい、汚い、給料が安い」の3拍子が揃ってること!
でもわたしは最初、イメージができなくて油断してました。
「介護なんて誰でも出来る単純労働でしょ?」ってたのでね・・・
でも実際に働くと、勤務初日からマジできついし汚い!
噂で聞いてたけどメンタルが病みそうな職場だってよく分かりました笑
それでは「知的障害者施設の3Kの現状」をみていきましょう!
生活支援員:汚い業務が多いのが苦痛。

汚物(うんこ)まみれになる。
まず、介護現場の汚い現状についてお話しします。
私がかつて勤めていた施設に「便いじりや食糞」が日課な利用者さんがいました。
暇があれば部屋の壁にうんこを塗りたくるし、うんこを食べるのも本当に大好き笑

便いじりに気付いたら、その利用者さんをシャワーに連れて行きますよ。
その間に他のスタッフが、うんこだらけの部屋の壁や床を綺麗にするんですけど・・・笑
その利用者さんはちゃんと意思疎通がとれないのが厄介で、シャワーに連れて行こうすると全力で抵抗されます!
なのでうんこだらけの利用者から「殴られたり、引っかかれたり」しました。
マジで汚いので、仕事に行った時は必ず帰りがけに洗濯してましたよ!うんこだらけの服は持ち帰りたくないしね笑
入浴介助は重労働!

利用者さんの入浴介助もあって、夕方の16:30頃から入浴時間となっていました。
スタッフは最低2名が必要な業務で、かなり重労働だったので私は嫌いでした笑
まず脱衣所に「障害が軽度な人」から順番で呼んでいきますよ。
「中で利用者の身体を洗ってあげる係」
中で利用者の身体を洗う時は、自分も水着に着替えますよ・・・!
自分で身体を洗えない上に、シャワーを浴びるのが嫌いな利用者さんはマジで厄介です笑
全力で逃げようとするのを抑えながら体を洗っていくのでね。
もちろん、他の利用者の様子もずっと監視しながらやってるわけなので大変です。

夜勤がマジできつい

入所型施設の仕事には夜勤がつきもので、17時からスタートして翌朝の9時まで16時間ほど拘束されました。
夜勤の仕事では、利用者の生存の確認をする義務があります。
必ず利用者さん全員が呼吸をしているかどうか確認をして、その記録をとるんですよ。
人によっては夜中に目覚めて叫んだり暴れる事もあるし、稀に利用者がトラブルを起こす事もありました笑
夜中は仮眠できるようにはなってたけど、それでも昼夜逆転するし結構ハードです。

そして朝になったら時間との闘いで、利用者さん全員を起こさないといけません!
1人で利用者さん30人分の体温を測って、パジャマから普段着に着替えさせる。
子供を起こすのと同じで、一度起こしたつもりでも普通に二度寝されるのでかなり大変です笑
早番のスタッフが出勤したらすぐ朝食の配膳準備になるので、他のスタッフが来るまでに全て終わらせなければいけませんでした!
あと当直日誌といって、夕方~朝までの利用者全員の様子を書かないといけません。
それを全て書き終わらないと定時を過ぎても帰宅できません。
生活支援員:みんな精神的に追い込まれます。

精神的にキツい職場環境。
うんこのやりとりからも分かる事ですが、精神的にもかなりきついです。
かつて私は半日に3回うんこ事件が繰り返された時にキレた事があります。
「うんこを撒きちらされる→お風呂介助→部屋掃除」っていう一連の流れを、3時間おきで3回も繰り返しました笑
もうこの時は心の中で本気でイライラしましたよ!

怒りが込み上げてきましたけど、仕事なのでなんとか自制してぐっと抑え込みました。
本当に精神衛生上よくなかったですよ!
ちなみに夜勤の際もメンタルが不安定になりがちでした。
知的障害者の施設って民家から隔離された山奥にある事が多いですが、うちもそんな感じだったのでね・・・!
暗がりの施設は不気味だし、窓から外を眺めても森しか見えないのは不安を誘いました笑
夜中1人で過ごすのはけっこーメンタルにきましたよ。
ストレスで利用者さんにキレそうになる。
どれだけ寛容な人でもイライラはするものです。
介護する側だって人間なんですから・・・「一瞬で不快指数MAXになる」ことを連続でされたらそりゃキレます笑
そもそも介護に興味がない人なら、すぐに退職するぐらいのストレスが現場にはあります。
先ほどの事例でもなんとなく分かると思いますけど、これ以外にもたくさんのハードなエピソードがあります・・・笑
利用者同士の同性愛だったり、利用者さんに肩を噛まれたりね。
介護現場の「キツさ」と「汚さ」はハンパないです!
生活支援員:こんなに大変なのに給料が低い。

待遇の話になりますけど・・・
30歳の職員で給料総支給23万、手取りが18万ぐらいでしたね。
この額面だけ見た時に「思ったほど悪くないじゃん」って感じる人もいるかもしれませんが。
これは月に何回か夜勤に入った上での金額ですよ!
夜勤なんて昼夜逆転で、身体にもかなり負担かかるしハードなのに。

夜勤手当を入れても、日本の年収中央値よりも低いですね。
夜勤は1回あたり「15、16時間ぐらい」拘束されますからね・・・!
拘束時間をしっかり計算すれば、日雇いでバイトしてた方が稼げますよ笑
知的障害者施設の生活支援員は、そのうち辞めたくなる。

仕事に不満が募ってくる!
こんな不遇な条件で、しかも基本的にはネガティブなことばかり起こる環境において・・・
憤りや不満を抑え続けられる人っているんでしょうかね?
わたしには職員の色んな葛藤が垣間見えました。
「就活に失敗しただけで、こんな仕事本当はやりたくないんだ!」
「施設の仕事辞めたい」って普通に口に出してた人もいたし笑
こんなこと言うと・・・「でもお金もらってるんだから文句言わないでよ!」って思う人も出てきそうですけど。
そういうレベルじゃないんですよ笑
介護をなめてた昔の私みたいに、1度現場に行ってみると見方がガラッと変わります。
辞めたくなるのは仕方ないこと。
ちなみに私は現在病院で臨床検査技師として勤めてますけど・・・

実際、私が働いた3年弱の間だけでも。
キツイのや給料が安いのを理由として、辞めていく職員はけっこーいました!
もし3K職場に心身がやられそうになった人は、転職するのもアリだと思いますよ。
私も転職経験者なのでね。
せっかく介護のスキルを持ってるなら、また違う施設で働いてみるのもアリだと思いますよ!

知的障害者施設の現場で働く人達は、本当に過酷な環境で働いています。
働くほどに心身ともにキツくなって、腰やメンタルがやられて仕事できなくなったりね!
さらには給料でも満たされないっていう現実がある。
施設の仕事に向いている人ってホントに限られると思いますよ!
介護福祉系で仕事を探してる方は、介護に特化した就職支援サービスを使えば求人が見つかりますよ。