病理検査の担当になった臨床検査技師へ。仕事内容を簡単に説明します!

どうも!いっくんです!(@ikkun_blog

私は病院で働く臨床検査技師です。

 

総合病院で働いていて、これまでに色んな検査をローテーションしました!

今回は、わたしが病理検査に配属されてから経験した事を書いていきます。

 

1つの参考として見てみてください。

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病理検査とは?

総合病院で病理検査を担当していた。

私は総合病院で働く臨床検査技師で、かつて「病理検査」を担当していました。

 

学生時代から病理ってけっこー興味ある検査だったんですけど。

実際にやってみて自分に向いてないことがよく分かりました笑

いっくん
こういう気付きは現場に出てみないと分かりませんね!

病院によっても、備わってる設備や仕事内容は違うのでね。

あくまで私が勤める病院のケースで説明していきます!

 

病理検査とは?

病理検査とはどういうものか?

「細胞や病理組織を顕微鏡で見て、ガンかどうかを判断する」のが病理の仕事です!

 

血液検査や画像検査のスクリーニングなどで、がんが疑われる患者さんに対して行われますね。

「病理医」という医師と、臨床検査技師が一緒になって業務に当たります。

 

検体は「各種の臓器や組織」「尿、喀痰、その他の体液です」などで・・・

組織診断と細胞診断の2つで、疾患の原因を追及していきます。

 

遺体解剖なんかも仕事の1つになってきますよ!

いっくん
どこの病院も年間で10件ぐらいは遺体解剖が入ってきますね。

病理は特殊なところ?

病理検査ってかなり特殊です笑

イメージとしては、臨床検査の中で病理は独立した存在ですよ。

 

臨床検査って「検体・生理・病理」って分かれてるんですけど。

比較的大きな病院の臨床検査科の組織図では「検体と生理は同じく臨床検査部の中にある部署」ですけど・・・

 

病理は病理医を頂点とした組織で、中央検査室からは独立してます。(もちろん病院にもよる)

 

技師の採用も、病理だけ別枠で募集をかけたりする施設もありますからね!

そういったケースでは、専従スタッフになるのでローテーションはなしです。

 

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病理検査の仕事について!

病理検査の流れ!

病理検査にはいくつかステップがあります。

病理検査の仕事で基本の流れは「切り出し⇒包埋⇒薄切⇒染色⇒鏡検」です。

 

病理は手作業で検査をこなすのが基本で、大工みたいに「職人技」って感じの仕事です笑

【切り出し】患者さんの臓器や組織を細かく切っていく

【包埋】切り出しした組織片をロウで固める

【薄切】ロウで覆われた組織を刃物で薄くスライス(3~5μm)して、スライドガラスに貼り付ける。

【染色】スライスした組織に色をつけるこれで病理標本の完成!)

【鏡検】病理医が標本を顕微鏡で眺めて診断する(医療ドラマでよく見る光景がコレ!)

うちの病理検査室では「1人が切り出し、1人が包埋、1人が薄切」って感じのスタイルで・・・

担当はローテーションで変えてましたよ。

 

切り出し

切り出しは、病理検査の最初のステップです!

文字のごとく、オペで摘出された臓器を切っていきますよ。

 

各臓器は、検体ごとの「癌取り扱い規約」に従って切り出します!

 

それを切出し図に記載していくので・・・

最初にデジカメで臓器の全体像を写真に撮って印刷しますよ。

 

そしてスケールや量りを使って、臓器のサイズ(縦・横・高さ)や重量を測定します。(腫瘍も同じように)

 

当然ながら細かいやり方は施設ごとに違うので割愛しますけど。

切っていく際には標本面を意識して確実にやっていきましょう!

 

包埋

パラフィン浸透の準備

包埋では、「生検材料」と切り出しをした「オペ材」に対して・・・

パラフィンを浸透させていきますよ!

 

生検材料が複数個あった場合には、この時点でちゃんと個数をチェックします。

稀に足りないこともあるのでね。

いっくん
生検は1~2mmぐらいでホントに小さい組織片なので、紛失しないように注意!

紛失したらインシデントどころか、アクシデント騒ぎになるのでね。

 

うちでは濾紙に組織を乗せた上で、ガーゼで覆ってカセットに入れてました!

あとは「自動包埋機」に入れて、プログラムをセットするだけです!

 

自動包埋機に必要なのは「パラフィン」「ホルマリン「エタノール」「キシレン」で、足りなくなったら補充しますよ!

15~20時間ほどで組織のパラフィン浸透が完成します。

 

ブロックを作成する

パラフィン浸透が終わった組織を、薄切するためにブロックにしていきます!

 

大きさに合わせた包埋皿を選んで組織を入れて・・・

そこに上からカセットを乗せて、パラフィンを注いでいきます。

 

あとは冷却台で冷やせばブロックが完成するのでね。

完全に固まったら、包埋皿から外していって余分なパラフィンを除去する「トリミング」をしていきます。

 

ここでいくつかポイントがあって・・・

・気泡を抜いておかないと、ブロックがいびつになる

・組織の大きさや向きをしっかり意識しないと、薄切の時に後悔する!⇒酷いとやり直し

って感じなので注意しましょうね!

 

薄切

薄切は学内実習ではすげー簡単な印象でした。

 

でも現場で必要とされるレベルに達するには、けっこー大変です笑

オペ材は3~4μm、生検材料は1μmぐらいの厚さに切っていきますよ!

 

1つの検体に対して1枚のHE標本があれば診断はできます。

 

依頼に応じてブロックの深さが異なる切片や、特殊染色用の切片が必要になるので・・・

そういったケースでは複数枚切っておきます!

 

また、めっちゃ硬くて切りにくい組織(気管支、子宮)があるのでね。

30分くらい脱灰液に浸してから再チャレンジしましょう!

 

切るときのコツは、ブロックを冷却することですね。

 

あと切片を拾う時は、なめ紙を水で毎回濡らした方がスライドガラスには綺麗に乗せれますよ。

スライドガラスはしっかり「伸展」させましょう!

 

染色

うちでは朝一でやるのが「細胞診と病理標本の染色」でした!

 

病理に関して基本となるHE染色は「自動染色機」を使っていきます。

通常の手染めと流れはほとんど一緒なのでね。

 

「エオジン、ヘマトキシリン、キシレン、各濃度のエタノール」を準備しておきます。

キャリアーをひっかけておけば、自動で染色されるので楽ちんです。

 

手染めの「特殊染色」は、基本的に試薬はその都度調整しないとダメなのでね。

時間の兼ね合いを見てやってましたよ!

 

封入

染色が終わったら最後に封入していきます!

 

うちは「自動機封入機」でやっていきます。

キシレンと封入剤のマリノール、カバーガラスをしっかり補充して、セットするだけです。

 

枚数が少なければ手でやったりもしますけどね。

スライドを割ると薄切からやり直しになって最悪なので、注意しましょう笑

 

鏡検

出来上がった標本はまず検査技師が鏡検しますけど。

 

それはあくまで標本がキレイに作成できたかどうかを見るためですね。

「アーチファクト(人工産物)」の有無のチェックって感じです。

 

診断するのは病理医なので、完成した標本は病理医に見てもらいます!

 

ちなみに細胞診に関しては、届いた検体はみんなでどんどん処理していって・・・

鏡検は細胞検査士が担当して1日中ぶっ通しで見る感じでした!

 

免疫染色などは外注に出す

病院って自施設でできない検査項目は「検査センター」に外注してますけど・・・

病理でも免疫染色や遺伝子検査など、自施設でできないモノは外注に出してましたよ。

 

夕方になると、外注先の企業から集荷のスタッフが検体を回収しに来るので。

集荷スタッフに外注用の検体を預けます!

 

ちなみに小さい病院では、病理検査はすべて外注のところが多いです。

検査室に届いた検体はすべて外注で、結果だけ検査室で管理するってスタイルのことです。

 

いっくんのまとめ

今回は、病理検査に配属されてから体験しそうな話をまとめました。

 

病理検査には外来の流れは関係ないのでね笑

その日にやるべきノルマを、コツコツこなしていく感じです!

 

ミスや見逃しがあったら患者さんの命に関わるのでね・・・

しっかり確実にやらないとダメです。

 

あくまで1つの参考例として、読んでもらえればと思います!

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2017.05.05